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急性ストレス障害とは?原因や症状、対処法をわかりやすく解説
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現代社会では、仕事や人間関係など、様々なストレスにさらされる機会が増えています。
その中でも、特に強いストレスによって引き起こされる「急性ストレス障害」という心の病をご存知でしょうか?
今回の記事では、
- 急性ストレス障害の原因や症状
- 具体的な対処法
についてわかりやすく解説します。
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ストレスとは?
ストレスとは、私たちの心身に変化をもたらす様々な刺激のことです。
日常生活の中で誰もが経験するものです。
必ずしも悪いものではありません。
しかし、
強いストレスが長く続いてしまう
一度に大きなストレスを受けた
こうした経験があると、心身に不調をきたすことがあります。
ストレスの種類
- 急性ストレス: 短期間に強いストレスを受けること。例えば、交通事故や自然災害など。
- 慢性ストレス: 長期間にわたって続くストレス。例えば、仕事や人間関係での悩みなど。
急性ストレス障害とは?
定義
急性ストレス障害(ASD)とは、地震や事故、暴力などの外傷的な出来事を体験した事でも起こります。
非常に強いストレスを受けることで発症する心の病です。
体験した直後から1か月未満で治まるといわれています。
1か月以上続く場合は「心的外傷後ストレス障害(PTSD)」と診断されます。
原因
- 自然災害(地震、台風など)
- 事故(交通事故、火災など)
- 暴力(暴行、性的虐待など)
- テロ
- 戦争
症状
- 再体験症状: 体験した出来事を何度も思い出してしまう、悪夢を見るなど。
- 回避症状: トラウマを思い出させる場所や人、状況を避ける。
- 過覚醒症状: 常に警戒心が強く、集中できない、睡眠障害など。
- 解離症状: 現実感がなくなり、自分が自分ではないように感じるなど。
3. 急性ストレス障害と他のストレス関連障害との違い
PTSDとの違い
PTSDは、ASDと症状が似ていますが、症状が1か月以上続く点が異なります。
適応障害との違い
適応障害は、仕事や人間関係など、日常生活でのストレスが原因で発症する点が異なります。
急性ストレス障害の診断
医師は、患者さんの症状や体験した出来事などを詳しく聞き、診断を行います。
診断基準として、DSM-5(精神疾患の診断と統計マニュアル第5版)が用いられます。
急性ストレス障害の治療
薬物療法
- 不安や不眠を軽減する薬
- 抑うつ状態を改善する薬
などが用いられます。
心理療法
- 認知行動療法: 歪んだ考え方や行動パターンを修正し、症状を改善する方法です。
- 曝露療法: トラウマを少しずつ思い出すことで、恐怖心を克服する方法です。
- 眼球運動脱感作再処理法(EMDR): トラウマ体験を思い出しながら、目を左右に動かすことで、トラウマの記憶を処理する方法です。
ストレスの対処法
- リラックス法: 深呼吸、ヨガ、瞑想など、心身をリラックスさせる方法を取り入れましょう。
- 生活習慣の改善: 規則正しい生活、バランスの取れた食事、適度な運動を心がけましょう。
- 社会的なつながり: 家族や友人との交流を大切にし、孤独を感じないようにしましょう。
- 専門家への相談: 心理療法士や精神科医に相談することも有効です。
急性ストレス障害は、早期に適切な治療を受けることで、症状が改善する可能性が高いです。
もし、強いストレスを感じたり、心身に不調を感じたりしたら、一人で悩まずに専門家にご相談ください。
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