ユーザビリティデザインとは?UIデザイナーを目指す女性に知ってほしいこと
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Webサイトやアプリのデザインを担当するUIデザイナー。
近年、女性のUIデザイナーも増えてきていますが、中には「UIデザイナーってやめとけ」という声も聞かれます。
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今回の記事では、UIデザイナーには欠かせない「ユーザビリティデザイン」についてわかりやすく解説します。
ユーザビリティの定義
ユーザビリティとは、Webサイトやアプリがユーザーにとって使いやすいかどうかという指標です。
ユーザビリティが高いWebサイトやアプリは、ユーザーが目的を達成するために必要な情報を簡単に見つけることができます。
操作もスムーズに行えます。
ユーザビリティの5つの指標
ユーザビリティは、以下の5つの指標で評価されます。
学習性(Learnability)
初めて使う人でも簡単に使い方を覚えられるか
操作性(Operability)
操作が直感的で、迷わずに目的を達成できるか
記憶性(Memorability)
一度使ったことがある人が、次に使うときに簡単に使い方を思い出せるか
エラー率(Error Rate)
ユーザーが操作を誤る頻度
満足度(Satisfaction)
ユーザーがWebサイトやアプリを使っていて、満足しているか
UI、UXとユーザビリティの関係性
UI(User Interface)とは、ユーザーがWebサイトやアプリと直接やり取りする部分のデザインです。
UX(User Experience)とは、ユーザーがWebサイトやアプリを利用する際に得られる総合的な体験です。
ユーザビリティは、UIとUXの両方に影響を与える重要な要素です。
ユーザビリティが高いUIは、ユーザーがWebサイトやアプリを使いやすく、満足度の高いUXを得ることにつながります。
ユーザビリティデザインとは
ユーザビリティデザインとは、Webサイトやアプリのユーザビリティを向上させるための設計手法です。
ユーザビリティデザインでは、ユーザーのニーズや目的を把握しておくことが大切です。
そのニーズや目的を満たすためのデザインを検討します。
ユーザビリティデザインには、以下の手法がよく用いられます。
ユーザーテスト
ユーザーに実際にWebサイトやアプリを使ってもらい、使いやすさや満足度を評価する
ヒューリスティック評価
専門家がWebサイトやアプリのユーザビリティを評価する
ペルソナ
ターゲットユーザーの代表的な人物像を設定することで、ユーザーのニーズや目的をより具体的に理解する
しかし、ペルソナはもう古いので、参考になりません。
ユーザビリティデザインが重要な理由
ユーザビリティデザインが重要な理由は、以下のとおりです。
- ユーザーの満足度を向上させる
- ユーザーの離脱率を減らす
- コンバージョン率を向上させる
- ブランドイメージを向上させる
ユーザビリティデザインを向上させることで、Webサイトやアプリの利用者数や売上を増加させることができます。
ユーザビリティデザインの歴史と変化
ユーザビリティデザインは、1990年代にアメリカで始まりました。
当時は、Webサイトやアプリの利用者が急増しました。
その使いやすさが重要視されるようになったことが背景にあります。
ユーザビリティデザインは、時代とともに変化してきました。
初期のユーザビリティデザインは、ユーザーのニーズや目的を把握することに重点が置かれていました。
しかし、近年では、ユーザーの感情や体験を重視する「ユーザーエクスペリエンスデザイン(UXデザイン)」が注目されています。
ユーザビリティデザインのトレンド
ユーザビリティデザインは、Webサイトやアプリの使いやすさを向上させるための設計手法です。
ユーザビリティデザインのトレンドは、時代とともに変化しています。
近年のユーザビリティデザインのトレンドとしては、以下のようなものが挙げられます。
モバイルファースト/アプリファースト
スマートフォンやタブレットなどのモバイル端末の利用が拡大していることから、モバイル端末での使いやすさに配慮したデザインが求められています。
そのため、Webサイトやアプリの画面サイズやレイアウトは、モバイル端末での利用を前提に設計する必要があります。
AI(人工知能)/機械学習の活用
AIや機械学習の活用により、ユーザーの行動やニーズをより正確に把握できるようになりました。
それに応じたカスタマイズされたデザインを実現することが可能になりました。
例えば、ユーザーの行動履歴や閲覧履歴を分析することで、ユーザーの好みやニーズに合ったコンテンツや機能を表示するといったことが可能になります。
アクセシビリティの向上
高齢者や障害者など、さまざまなユーザーがWebサイトやアプリを利用できるようにするためのアクセシビリティの向上が求められています。
そのため、Webサイトやアプリのデザインは、
- 視覚障害者
- 聴覚障害者
- 肢体不自由者
など、さまざまなユーザーが利用できるように配慮する必要があります。
エモーショナルデザインの重視
ユーザビリティデザインは、ユーザーの使いやすさを向上させることを目的としています。
近年では、ユーザーの感情や体験を重視する「エモーショナルデザイン」が注目されています。
エモーショナルデザインでは、ユーザーに
- 楽しい
- ワクワクする
- 感動する
といった感情を喚起するようなデザインを追求します。
これらのトレンドを踏まえて、ユーザビリティデザインを検討することで、より使いやすく、魅力的なWebサイトやアプリを実現することができます。
ユーザビリティデザインを学ぶ方法
ユーザビリティデザインを学ぶ方法は、大きく分けて以下の2つがあります。
学校やスクールで学ぶ
学校やスクールでは、ユーザビリティデザインの基礎から応用までを体系的に学ぶことができます。
また、講師や他の受講生と交流することで、スキルアップやネットワークの構築にもつながります。
独学で学ぶ
独学で学ぶ場合、書籍やオンライン講座などを活用するとよいでしょう。
また、実際にWebサイトやアプリのデザインを制作しながら、ユーザビリティデザインの知識やスキルを身につけていくのも効果的です。