試用期間中に会社辞める理由は何?円満退職の準備
- 更新日:
- 公開日:
- まだ使用期間中だけどもう会社に行きたくない
- 今の職場は合わないと思うから早めに退職時届を出したい
- でも試用期間にやめると何か問題があるのかな?
- 退職理由次第で何か言われるのはイヤだな
- 引き止められたらめんどくさいしどうしよう
試用期間中でも仕事を辞めたいと思う人はたくさんいます。
今回の記事では、試用期間中に会社を辞める理由として、よくある悩みと円満退職を実現する方法をご紹介します。
試用期間中でも会社は辞められる
試用期間中だから辞められないというルールはありません。
試用期間とは
試用期間は、使用者が労働者を本採用する前に試験的に雇用する期間のこと。
一般的に雇用契約の締結前にその企業における労働者の能力や適性を使用者が全てを評価することは非常に難しいことです。
そのため、実際に働かせてみた上で、使用者が労働者の適正を評価、判断するための機関として用いられています。
しかし、労働者側にも選ぶ権利はあります。
試用期間に退職したくなる理由
一般的な転職の場合、次のような悩みが多いです。
- 報酬をあげたい
- 上司や職場の人間関係が合わない
- 会社の将来に不安を感じる
- 会社のビジョンや方向性に疑問を感じる
- 転勤や移動命令が出たから
等があります。
しかし、試用期間の場合は少し違います。
具体的には、
- 面接時の説明とは大きく異なる
- 休日が取れない、休みがない等の正社員の悩みが聞こえてきた
- 残業代未払いや離職率が非常に高い現実を思い知った
こんな状況を目の当たりにして理想と現実が違いすぎると思ってしまう人がいます。
結果的に、入社前までのやる気や意気込みはなくなって、早く別の会社に就職したほうが良いと判断する人もいます。
試用期間中の退職前に確認するもの
試用期間で退職をしたい時には、まず就業規則を確認しましょう。
就業規則とは
就業規則とは、起業において使用者が労働基準法等に基づき、当該企業における労働条件等に関する具体的な内容について定めた規則を掲載したものです。
就業規則内には、退職についての項目もあるのですが、ココがポイントです。
従業員から会社への退職の申し出の期間については、労働基準法ではなく、民法によりルールが規定されています。
正社員であり、「雇用期間の定めのない従業員」を元にルールをご紹介します。
一般的な雇用期間に定めがない働き方をしている方の場合には、民法第627条第1項を根拠として、「従業員は2週間前までに通知すればよい」とされていあます。
しかし、第2項の補足事項として、給与計算期間の前半に通知する必要があります。
つまりは、2週間前というのが一般的な考え方です。
このような条件を満たさない条件で退職をしたい場合には、注意が必要です。
もし心配なら、労働基準監督署などに相談して、今の自分がどうしてやめたいのか、どうすればいいのかを相談してみるのも良いでしょう。
試用期間中の退職理由の伝え方
試用期間中に辞める理由を素直に伝えるべき?
引き止められるか心配。
こんな悩みを解消しましょう。
体調不良を理由とする
実際に勤務開始数日後から体調がすぐれない等の変化があれば、医師による診断書を書いてもらう方が無難ですね。
家庭の事情を説明する
養う家族がいる場合、奥さんや子どもたちとの話し合いが行われることもあります。
具体的には、
- 毎日こんな残業続きなんて聞いていなかった
- なぜ残業代が出ていないの?
- 休みは取れるんじゃなかったの?
など家事や育児、出産等を控えている時には、いろいろな家庭の事情があります。
素直に家族の現状を伝えるのも有効な手段と言えます。
社風や人間関係が合わない
よくある表現としては、「アットホームな社員たち」とか「社員同士の仲が良い」と求人サイトに掲載されているのに、全く違うということもあります。
具体的には、
- 暴言がひどい上司の存在
- わがままでワンマンな経営者
- 部下を平気でみんなが見ている前でののしるような発言をする
- 全く仕事をしない上司
などいろいろな悩みがありますね。
体育会系の空気になじめないからと営業職を辞める人もたくさんいます。
つまり、巻き込まれたくないと思ったら、身を引くことも大切です
仕事に向いていない
やりたかった仕事や異業種転職に多い悩みの一つが、ギャップです。
業種、職種への強い憧れやいつかそういう仕事をしてみたいと思っていた夢が叶ったと思っていたのに、現実は全く違うということは珍しくありません。
具体的には
- こんなに給料が安いと思わなかった
- 昇給しても上限がわかってショックだった
- ノルマが厳しすぎて無理
- 難易度が高すぎる
などいろいろな場面で企業への不満や批判を含めて、向いていないかもしれないと感じる人もいます。
こういう時にも、「自分のレベルとあっていない気がします」と伝えることで、察してくれることもあります。
試用期間中の退職の流れ
試用期間中でも退職にあたっては、手続きは同じです。
基本的には、企業に「退職届」を提出することで退職は成立します。
退職届は拒否されない?
法律上、企業側は、従業員の退職届を拒否することはできません。
つまり、「退職届を提出されたけれど、辞めさせない」ということはありません。
しかし、退職届は一度提出すると、取り下げることもできないので注意が必要です。
一度誰かに相談してから決めよう
若年層でも中年でもシニア世代でも一人で悩んでいる時には考えがまとまらないこともあります。
一旦は、誰でも良いので話を聞いてもらうことが大切です。
社内の上司でも良いでしょう。
外部の転職エージェントでも良いと思います。
とにかく周囲の反応を見聞きすることで、自分の悩みや現在の状況を俯瞰してみることができるはずです。
本採用になることをこちらから拒否しますと言いたくなったら、まずは退職する前に誰かに話を聞いてもらうようにしましょう。