マイクロマネジメントはパワハラ?部下や組織に与える影響と対処法
- 公開日:
マイクロマネジメントとは、上司が部下の業務の細部まで指示や介入を繰り返すことです。
部下や組織に悪影響を及ぼす可能性があります。
場合によっては、パワハラとして認定されるケースもあります。
マイクロマネージメントとは?
マイクロマネジメントとは、上司が部下の業務の細部まで指示や介入を繰り返すことです。
具体的には、以下のような行動がマイクロマネジメントに該当します。
- 部下の業務内容や進め方を逐一チェックする
- 部下の行動や判断に対して、細かい指示や修正を繰り返す
- 部下の失敗やミスに過剰に反応する
マイクロとマクロの違い
マイクロマネジメントの対義語は「マクロマネジメント」です。
マクロマネジメントとは、部下の目標や成果を定め、その達成に向けた戦略や計画を策定することです。
マイクロマネジメントは、マクロマネジメントの一部ではあります。
しかし、部下の行動や判断を細かく管理することに重点を置いています。
マイクロマネージメントが注目される理由
マイクロマネジメントが注目される理由は、以下の2つが挙げられます。
働き方改革の推進
働き方改革の推進により、部下の裁量権や自主性を高める動きが高まっています。
しかし、マイクロマネジメントを行う上司は、部下の自主性や成長を阻害する可能性があります。
ハラスメントの社会的認知度の向上
ハラスメントの社会的認知度の向上により、マイクロマネジメントがパワハラとして認定されるケースが増えています。
マイクロマネージメントをする上司の特徴
マイクロマネジメントをする上司には、以下の特徴があります。
- 部下の能力や経験を過小評価している
- 自分のやり方や方法に固執している
- 部下の失敗やミスを恐れている
- コントロール欲が強い
部下の能力や経験を過小評価している
マイクロマネージメントをする上司は、部下の能力や経験を過小評価している傾向があります。
そのため、部下が自分で仕事を進めることができないと判断します。
結果的に、細かく指示や介入を繰り返すのです。
自分のやり方や方法に固執している
マイクロマネージメントをする上司は、自分のやり方や方法に固執している傾向があります。
そのため、部下が自分のやり方で仕事を進めようとすると、それを否定して自分のやり方を押し付けようとするのです。
部下の失敗やミスを恐れている
マイクロマネージメントをする上司は、部下の失敗やミスを恐れている傾向があります。
そのため、部下が失敗したりミスしたりしないように、細かく指示や介入を繰り返すのです。
コントロール欲が強い
マイクロマネージメントをする上司は、コントロール欲が強い傾向があります。
そのため、部下の行動や判断をすべて把握しようとします。
さらに、コントロールしたいと考えているのです。
マイクロマネージメントが部下に及ぼす影響
マイクロマネジメントは、部下に以下の悪影響を及ぼす可能性があります。
- 仕事に対するモチベーションの低下
- 自己肯定感の低下
- うつ病などの精神疾患のリスクの増加
仕事に対するモチベーションの低下
マイクロマネジメントを受けると、部下は自分の能力や判断を信じることができなくなります。
仕事に対するモチベーションが低下します。
また、上司の指示に従うのが大変になります。
結果、仕事に集中できなくなることもあります。
自己肯定感の低下
マイクロマネジメントを受けると、部下は自分の価値を認めてもらえていないと感じます。
自己肯定感が低下します。
また、上司に失望したり、怒られたりすると、自信を失います。
仕事に取り組む意欲がなくなることもあります。
うつ病などの精神疾患のリスクの増加
マイクロマネジメントは、部下にストレスや不安を与える可能性があります。
そのため、うつ病などの精神疾患を発症するリスクが高まります。
また、睡眠障害や頭痛などの身体的症状を引き起こす可能性もあります。
夫が休職中不安やストレスでうつに?メンタルヘルスと妻の心得とは
マイクロマネージメントが組織に及ぼす影響
マイクロマネジメントは、組織にも以下の悪影響を及ぼす可能性があります。
- 部下の離職率の増加
- 生産性の低下
- 職場の雰囲気の悪化
部下の離職率の増加
マイクロマネージメントを受けると、部下は仕事に対するモチベーションや自己肯定感が低下します。
離職を検討するようになります。
また、上司との関係が悪化します。
職場環境に不満を抱くようになると、離職率が高まる可能性があります。
生産性の低下
マイクロマネージメントを受けると、部下は上司の指示に従うために時間や労力を費やすことになり、本来の仕事に集中できなくなります。
そのため、生産性が低下する可能性があります。
また、部下のモチベーションが低下すると、仕事の質も低下する可能性があります。
職場の雰囲気の悪化
マイクロマネージメントは、部下だけでなく、他の従業員にとってもストレスや不安を与える可能性があります。
そのため、職場の雰囲気が悪化します。
コミュニケーションが円滑に行われなくなる可能性があります。
また、部下が不満を抱き、人間関係が悪化する可能性もあります。
マイクロマネージメントはハラスメント?
マイクロマネジメントは、パワハラに該当する可能性があります。
パワハラとは、職場において行われる、
- 精神的または身体的苦痛を与える行為
- または職場環境を害する行為のことです。
マイクロマネジメントがパワハラに該当するかどうかは、以下の要素を考慮して判断されます。
- 指示や介入の頻度や程度
- 部下の意思や能力を尊重しているか
- 部下の成長を促すための指導なのか
マイクロマネージメントの職場から逃げよう
マイクロマネジメントの職場では、部下が以下のような行動を取ることで、状況を改善できる可能性があります。
- 上司と話し合い、マイクロマネジメントの改善を求める
- 上司や人事に相談する
- 転職を検討する
話し合いをする余裕があれば、悩んでいないと思います。
よって、自分の精神的な健康を維持するために退職を決断することをおすすめします。