採用担当者の目を引く!「職務経歴書 職務要約」の完璧な書き方と職種別例文集
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転職活動において、あなたの経験やスキルを最初に伝える「職務経歴書」。
その中でも特に重要なのが、冒頭にある「職務要約」です。
忙しい採用担当者は、まずこの職務要約に目を通します。
あなたの書類を読み進めるかを判断します。
つまり、職務要約は「あなたのキャリアの顔」です。
書類選考を突破するための最初の関門なのです。
「職務経歴書 職務要約」について、
- どのように書けば良いのか
- 何を含めるべきなのか
迷っている方も多いのではないでしょうか。
今回の記事では、採用担当者の心を掴む
- 職務要約を作成するための書き方のポイント
- 具体的な職種別の例文
まで、網羅的に解説します。
この記事を読めば、あなたの魅力が最大限に伝わる職務要約が作成できるはずです。
書類選考の通過率を飛躍的に向上させることができるでしょう。
さあ、あなたの職務経歴書に磨きをかけ、次のキャリアへの扉を開きましょう!
職務要約とは? なぜ職務経歴書の冒頭に必要なのか
職務要約とは、
- あなたのこれまでの職務経験やスキル
- 実績
- キャリアの方向性
を、100文字~200文字程度の短い文章にまとめたものです。
職務経歴書の冒頭、多くの場合、基本情報のすぐ下に記載されます。
なぜ、この短い文章がそれほど重要なのでしょうか?
採用担当者の第一印象を決定づける
採用担当者は膨大な数の応募書類を確認します。
職務要約は、書類全体を読み込む前に、あなたのバックグラウンドやアピールポイントを素早く把握するための「サマリー」の役割を果たします。
ここで興味を持ってもらえなければ、詳細な職務経歴を読んでもらえない可能性が高まります。
あなたの「強み」と「適性」を端的に伝える
職務要約では、あなたがこれまでのキャリアで培ってきた核となる
- スキルや実績
- 応募職種との関連性
を集約して伝えることができます。
- 「自分は何ができるのか」
- 「なぜこのポジションに適しているのか」
を短時間で効果的にアピールする絶好の機会です。
書類全体への興味を引き出す
魅力的な職務要約は、「もっと詳しく知りたい」という採用担当者の興味を引き出します。
その後の詳細な職務経歴や自己PRへと読み進めてもらうためのフックとなります。
つまり、職務要約は単なる要約ではありません。
あなたのキャリアの魅力を凝縮します。
採用担当者の心に響く「強力な掴み」なのです。
採用担当者が注目する職務要約の「ここ」!含めるべき必須要素
採用担当者は職務要約のどこを見ているのでしょうか?
彼らが注目するポイントを押さえることで、より効果的な職務要約を作成できます。
主に以下の点が含まれているかを確認しています。
これまでの経験年数と職種
- どのような業界で
- どのくらいの期間
- どのような役割を担ってきたのか
を簡潔に示します。
例:「〇年間、〇〇業界で法人営業として従事し、…」
担当してきた業務内容
- 具体的にどのような業務を担当したのか
- どのような経験を積んできたのか
を明確にします。
全てを網羅する必要はありません。
応募職種に関連性の高い業務を中心に記載します。
例:「主に新規顧客開拓を担当し、テレアポからクロージングまで一貫して行ってまいりました。」
実績・成果(可能な限り具体的に、数字を入れて!)
これまでのキャリアでどのような成果を上げたのかを記載します。
可能な限り定量的な情報(数字)を入れることで、あなたの貢献度やスキルレベルがより具体的に伝わります。
例:「〇年間で担当顧客数を〇〇%増加させ、売上目標を〇〇%達成しました。」
例:「業務フロー改善により、作業時間を〇〇時間削減しました。」
活かせるスキル・強み: 応募職種で活かせる専門スキル(例:プログラミング言語、語学力、特定のツール操作など)や、ポータブルスキル(例:コミュニケーション能力、問題解決能力、リーダーシップなど)を記載します。あなたの**「強み」を明確にアピール**しましょう。
例:「高いコミュニケーション能力を活かし、顧客との長期的な信頼関係構築を得意としております。」
応募職種との関連性・貢献意欲
- なぜこの職種に応募したのか
- これまでの経験やスキルを応募職種でどのように活かせるのか
を簡潔に示します。
入社後の貢献意欲を伝えます。
これは、職務要約を転職に合わせて調整(カスタマイズ)する上で非常に重要なポイントです。
例:「これまでの営業経験で培った課題解決力を活かし、貴社にてサービスの拡大に貢献したいと考えております。」
これらの要素を盛り込みつつ、全体のバランスを考えて簡潔にまとめることが重要です。
採用担当者の心を掴む!職務要約の書き方3つのポイント
ただ要素を盛り込むだけではありません。
採用担当者の心に響くように書くためのテクニックがあります。
以下の3つのポイントを意識しましょう。
ポイント1:結論(最もアピールしたいこと)から書き始める
日本語の文章は最後に結論が来ることが多いです。
しかし、職務要約では最初に最も伝えたいこと、つまりあなたの「核となるキャリア」や「最もアピールしたい強み」を提示することで、採用担当者の注意を引くことができます。
NG例
「〇〇年間、〇〇業界で〇〇の業務を担当し、その後△△業界に移り…」と時系列で淡々と始める。
OK例
「〇年間、〇〇業界で法人営業として、新規顧客開拓において〇〇%の売上増を達成してまいりました。高い目標達成能力と、顧客との信頼関係構築力が強みです。」のように、経験年数、主要業務、実績、強みを冒頭に集約する。
ポイント2:具体的な「数字」や「固有名詞」を用いて説得力を高める
「頑張った」「貢献した」といった抽象的な表現ではありません。
具体的な数字や固有名詞を用いることで、あなたの経験や実績に説得力が増します。
- NG例: 「売上を伸ばしました。」
- OK例: 「担当顧客数を〇〇%増加させ、年間売上を〇〇円達成しました。」
- NG例: 「様々なシステムを利用しました。」
- OK例: 「〇〇システム、△△システムを用いたデータ分析業務に習熟しております。」
ポイント3:応募する企業・職種に合わせて必ずカスタマイズする
これが最も重要と言っても過言ではありません。
すべての応募先に同じ職務要約を使い回すのは避けましょう。
応募企業の募集要項や企業理念をしっかりと読み込みましょう。
求められる人物像やスキルに合わせて、職務要約の内容や表現を調整します。
- 応募職種で求められる経験やスキルと、あなたの経験・スキルを結びつける
- 企業の事業内容や課題を理解し、それに対してあなたがどのように貢献できるかを意識して記述する
- 使用するキーワードを、企業の採用ページや募集要項で使われている言葉に合わせる
このようにカスタマイズすることで、
- 「なぜあなたはこの企業でなければならないのか」
- 「あなたのスキルが企業にどう貢献できるのか」
が明確に伝わります。
採用担当者への響き方が全く変わってきます。
職種別!そのまま使える・アレンジできる職務要約の例文集
ここでは、いくつかの主要な職種を例に、職務要約の例文を紹介します。
これらの例文を参考に、ご自身の経験やアピールしたい点に合わせて調整してください。
【例文1】営業職(法人向け)
〇年間、IT業界にて法人営業として、新規顧客開拓から既存顧客への深耕営業まで幅広く担当してまいりました。担当エリアの売上を前年比〇〇%向上させた実績や、大型プロジェクトの受注成功経験がございます。顧客の潜在的な課題を引き出し、最適なソリューションを提案するコンサルティング営業を得意としており、高いコミュニケーション能力と目標達成へのコミットメントが強みです。これまでの経験で培った知見と実行力を活かし、貴社の事業拡大に貢献したいと考えております。
【例文2】エンジニア(Webエンジニア)
〇年間、Web開発エンジニアとして、Ruby on Railsを用いた自社サービスの設計、開発、運用に携わってまいりました。特に、ユーザー向け新機能の開発プロジェクトでは、要件定義からリリースまでをリードし、リリース後〇ヶ月でユーザー数を〇〇%増加させた経験がございます。フロントエンド(React)およびバックエンド(Ruby on Rails)の開発スキルに加え、AWSを活用したインフラ構築・運用経験もございます。変化の早いWeb業界において、常に最新技術を学び、チームメンバーと協力しながらプロダクトの成長に貢献できることにやりがいを感じております。貴社の一員として、革新的なサービス開発に携わりたいです。
【例文3】事務職(広報・IR担当)
〇年間、上場企業にて広報・IR担当として勤務してまいりました。プレスリリースの作成・配信、メディアとのリレーション構築、株主総会の運営補助、決算説明会資料の作成サポートなどを担当。特に、〇〇に関する記者会見の企画・実施においては、メディア露出を〇〇%増加させることに成功いたしました。正確かつ迅速な情報発信能力、社内外の関係者との円滑なコミュニケーション能力が強みです。企業のブランドイメージ向上とステークホルダーとの良好な関係構築に貢献することにやりがいを感じており、これまでの経験を活かし、貴社の企業価値向上に貢献したいと考えております。
【例文4】マーケティング職(デジタルマーケター)
〇年間、BtoC企業のデジタルマーケティング担当として、主にSNS広告運用とコンテンツマーケティングに従事してまいりました。Facebook/Instagram広告において、ターゲット顧客に合わせたクリエイティブとターゲティングを設計し、CPAを〇〇%削減した実績がございます。また、オウンドメディアの立ち上げ・運用を行い、SEO対策を講じることで〇ヶ月で月間PV数を〇〇倍に増加させました。データ分析に基づいた施策立案・実行力と、変化に迅速に対応する柔軟性が強みです。貴社のマーケティング戦略に貢献し、事業成長を加速させたいと考えております。
これらの例文はあくまでテンプレートです。
ご自身の具体的な経験、実績、スキルに置き換え、オリジナルの職務要約を作成してください。
これだけは避けたい!職務要約のNG例
効果的な職務要約の書き方を見てきましたが、逆に避けるべきNG例も知っておきましょう。
長すぎる
200文字を超えるような長文は、採用担当者が読むのをためらってしまいます。
簡潔にまとめましょう。
抽象的すぎる
具体的な業務内容や実績が書かれていないと、何ができる人なのかが伝わりません。
「〇〇業務全般」「色々なことに貢献」といった曖昧な表現は避けましょう。
職務経歴を羅列しただけ
ただこれまでの経歴を時系列で並べただけでは、要約の意味がありません。
経験から何を学び、どのようなスキルや実績に繋がったのかを明確にしましょう。
自己PRと混同している
職務要約は「事実に基づいたキャリアの概要」を伝える場です。
自身の性格や価値観など、自己PRで詳しく述べるべき内容を詰め込みすぎないように注意しましょう。
誤字脱字がある
基本的なことですが、誤字脱字は採用担当者に「注意力が足りない」という印象を与えかねません。
提出前に必ず複数回チェックしましょう。
これらのNG例を避けましょう。
採用担当者が「会ってみたい」と思えるような魅力的な職務要約を作成しましょう。
あなたのキャリアの顔となる職務要約を完成させよう!
職務経歴書における職務要約は、あなたのキャリアを最初にアピールする非常に重要なパートです。
採用担当者の目を引きます。
書類選考を突破するためには、単なる経歴の羅列ではありません。
あなたの「強み」と「応募職種への適性」を効果的に伝える必要があります。
この記事で解説したポイント、特に
- 「結論から書く」
- 「数字や固有名詞を入れる」
- 「応募企業に合わせてカスタマイズする」
という3つのポイントを意識します。
- あなたの素晴らしい経験やスキル
- そして入社への熱意
が伝わる職務要約を作成してください。
職務要約は一度書いたら終わりではありません。
応募する企業ごとに見直しましょう。
常に「この職務要約を読んだ採用担当者は、私のどのような点に興味を持つだろうか?」という視点を持つことが大切です。
この記事が、あなたの職務経歴書作成、そして理想の転職の実現の一助となれば幸いです。頑張ってください!