なぜWindows 11は重くなるのか？主な原因を理解しよう

Windows 11のPCが遅くなる、動作が重くなる原因は一つではありません。

複数の要因が絡み合ってパフォーマンスを低下させていることがほとんどです。

高速化の対策を行う前に、まずは一般的な原因を理解しておきましょう。

リソースの不足

メモリ（RAM）不足: 複数のアプリを同時に起動したり、大量のタブを開いたりすると、メモリが足りなくなり動作が重くなります。

CPU負荷の増大: 負荷の高いアプリの実行や、多数のプロセスがバックグラウンドで動いていることでCPU使用率が高まり、処理が遅くなります。

【徹底解説】Windows 11 のCPU要件とは？対応CPUの確認方法から非対応時の対処法まで

ストレージ（SSD/HDD）の容量不足・劣化: 特にHDDの場合、空き容量が少なくなると動作が極端に遅くなります。SSDでも容量が逼迫するとパフォーマンスに影響が出ることがあります。

不要なソフトウェアやサービス

スタートアップアプリの多さ: PC起動時に自動で立ち上がるアプリが多いと、起動時間が長くなり、起動直後の動作が重くなります。

バックグラウンドアプリの実行: ユーザーが意識しないところで、アプリが裏で動作し続け、メモリやCPUリソースを消費します。

常駐ソフトの多さ: セキュリティソフトやユーティリティなど、常に動作しているソフトが多いと、PCの負担が増大します。

システムやドライバーの問題

古いドライバー: グラフィックドライバーやネットワークドライバーなどが古いと、ハードウェアの性能を十分に引き出せず、パフォーマンスが低下します。

Windows Updateの影響: アップデートの適用中や、アップデート後に一時的に動作が重くなることがあります。

システムファイルの破損: Windowsの重要なファイルが破損していると、不安定な動作やパフォーマンス低下に繋がります。

ストレージの管理不足

不要なファイルの蓄積: 一時ファイルやダウンロードしたファイルなどが蓄積され、ストレージ容量を圧迫します。

HDDの断片化: ハードディスクドライブ（HDD）の場合、データの断片化が進むと読み書き速度が低下します（SSDではほとんど影響ありません）。

マルウェアやウイルスの感染

悪意のあるソフトウェアがPCのリソースを消費したり、システムに干渉したりすることで、パフォーマンスが著しく低下することがあります。

これらの原因を踏まえ、次の章から具体的な「Windows 11 高速化」のための設定と対策を見ていきましょう。

【基本編】いますぐできるWindows 11高速化の定番設定

まずは、専門知識がなくてもすぐに実践できる、Windows 11の高速化に効果的な定番設定からご紹介します。

これらの設定を見直すだけでも、PCの動作が軽くなることを実感できるはずです。

1. スタートアップアプリを無効化する

PCの起動時に自動で立ち上がるアプリが多いと、起動時間が長くなるだけでなく、起動直後のPCの動作が重くなります。

不要なアプリは無効化しましょう。

1. タスクマネージャーを開く: Ctrl + Shift + Esc キーを同時に押す。
2. 「スタートアップアプリ」タブへ移動: (Windows 11では「スタートアップアプリ」という名前)
3. 不要なアプリを無効化: 一覧の中から、普段あまり使わない、またはPC起動時に毎回必要ないアプリを見つけ、右クリックして「無効化」を選択します。

2. バックグラウンドアプリの動作を制限する

Windows 11では、一部のアプリが裏で動作し続け、更新情報の取得や通知などを行っています。

これがPCのリソースを消費し、動作を重くする原因となることがあります。

1. 「設定」を開く: Windows + i キーを同時に押す。
2. 「アプリ」→「インストールされているアプリ」へ進む。
3. バックグラウンド動作を制限したいアプリを探す: 一覧からアプリを選択し、右側にある「…」をクリックして「詳細オプション」を開きます。
4. 「バックグラウンドアプリのアクセス許可」を制限する: ここで「常に」から「電源の最適化」または「許可しない」に変更します。

3. 視覚効果を調整し、パフォーマンスを優先する

Windows 11は、アニメーションや影などの視覚効果が豊富ですが、これらはPCのリソースを消費します。

見た目の美しさよりもパフォーマンスを優先したい場合は、これらの効果をオフにしましょう。

1. 「設定」を開く: Windows + i キー。
2. 「システム」→「バージョン情報」へ進む。
3. 「関連リンク」にある「システムの詳細設定」をクリック。
4. 「システムのプロパティ」ウィンドウで「詳細設定」タブを選択し、「パフォーマンス」項目の「設定」ボタンをクリック。
5. 「視覚効果」タブで「パフォーマンスを優先」を選択し、「適用」をクリック。または、「カスタム」を選び、個別にオフにしたい項目にチェックを入れます。

4. 電源プランを「高パフォーマンス」に設定する

ノートPCの場合、初期設定で省電力モードになっていることが多く、これがPCのパフォーマンスを制限している場合があります。

デスクトップPCでも同様です。

1. Windows検索バーに「電源プランの編集」と入力し、開く。
2. 「電源オプション」ウィンドウで「高パフォーマンス」を選択します。もし「高パフォーマンス」が表示されていない場合は、「追加の電源プランの表示」をクリックして探します。
3. (ノートPCの場合) 電源接続時だけでなく、バッテリー使用時も「高パフォーマンス」に設定できるか確認してください。

5. 不要なファイルを削除し、ディスク容量を確保する（ディスククリーンアップ）

PCのストレージ（特にCドライブ）の空き容量が不足すると、システム全体の動作が遅くなります。定期的に不要なファイルを削除しましょう。

1. Windows検索バーに「ディスククリーンアップ」と入力し、開く。
2. クリーンアップしたいドライブ（通常はCドライブ）を選択し、「OK」をクリック。
3. 「システムファイルのクリーンアップ」をクリックすると、Windows Updateの残骸など、さらに多くの不要ファイルを削除できます。
4. 削除したいファイルの種類にチェックを入れ、「OK」をクリックし、「ファイルの削除」を実行します。

この機能は、一時ファイルやゴミ箱の中身、ダウンロードしたプログラムファイルなど、PCの容量を圧迫している不要なデータを効率的に削除するのに役立ちます。

【応用編】さらにパフォーマンスを引き出す設定とメンテナンス

基本設定だけでは物足りない、さらにPCのパフォーマンスを引き出したい場合は、以下の応用的な設定やメンテナンス方法を試してみましょう。

1. 不要なサービスの手動停止

Windows 11では、多くのシステムサービスがバックグラウンドで動作しています。

中には、普段使わないにもかかわらずリソースを消費しているものもあります。

1. Windows検索バーに「サービス」と入力し、開く。
2. 一覧の中から、不要と思われるサービスを探す。 (例: FAX、リモートデスクトップ関連など)
3. 停止したいサービスをダブルクリックし、「スタートアップの種類」を「無効」または「手動」に、「サービスの状態」を「停止」に設定します。
   • 注意: 不明なサービスを停止すると、システムが不安定になる可能性があります。
   • 事前にインターネットでそのサービスが何かをよく調べ、本当に不要なものだけを停止するようにしてください。
   • 特に、「Windows Update」や「Superfetch/SysMain」など、重要なサービスは停止しないようにしましょう。
   • Superfetch/SysMain: このサービスは、よく使うアプリの起動を高速化するものですが、SSDの場合、かえってパフォーマンスを低下させることがあります。
   • SSDユーザーは無効化を検討しても良いでしょう（HDDでは有効なことが多いです）。

2. システムファイルのチェックと修復

Windowsのシステムファイルが破損していると、PCの動作が不安定になったり、パフォーマンスが低下したりすることがあります。

1. Windows検索バーに「cmd」と入力し、「コマンドプロンプト」を右クリックして「管理者として実行」を選択。
2. 「sfc /scannow」と入力し、Enterキーを押す。 システムファイルの整合性をチェックし、破損があれば修復します。
3. 次に「Dism /Online /Cleanup-Image /RestoreHealth」と入力し、Enterキーを押す。 システムイメージを修復し、sfcコマンドで解決できない問題に対処します。

3. ドライバーを最新の状態に更新する

古いドライバーは、ハードウェアの性能を十分に引き出せず、動作の遅さに繋がることがあります。

特にグラフィックドライバーは、ゲームや動画編集のパフォーマンスに大きく影響します。

1. デバイスマネージャーから更新: Windows + X キーを押し、「デバイスマネージャー」を選択。各デバイスを右クリックして「ドライバーの更新」を選択します。
2. PCメーカーやパーツメーカーの公式サイトから更新: 特にグラフィックカード（NVIDIA, AMDなど）やマザーボードのドライバーは、メーカー公式サイトから最新版をダウンロードしてインストールすることが推奨されます。

4. ストレージの最適化（デフラグ/トリム）

ストレージのパフォーマンスを維持するための重要なメンテナンスです。

• HDDの場合:
  1. Windows検索バーに「ドライブのデフラグと最適化」と入力し、開く。
  2. HDDを選択し、「最適化」をクリック。 データが物理的に連続するように再配置され、読み書き速度が向上します（デフラグ）。
• SSDの場合:
  1. SSDはHDDと異なり、デフラグは不要です。
  2. SSDのパフォーマンス維持にはTRIMコマンドが重要ですが、Windows 11は自動的にTRIMを有効にしています。
  3. 基本的にはユーザーが手動で操作する必要はありません。
  4. 念のため、「ドライブの最適化」ツールで「現在の状態」が「OK」となっていることを確認する程度で良いでしょう。

5. 仮想メモリの最適化

物理メモリ（RAM）が不足した場合に、ストレージの一部を一時的にメモリとして利用する機能が仮想メモリです。

Windows 11は通常、自動で最適なサイズを設定しますが、極端なメモリ不足を感じる場合は調整を検討できます。

• 調整方法: 「システムのプロパティ」→「詳細設定」タブの「パフォーマンス」→「設定」→「詳細設定」タブの「仮想メモリ」→「変更」から設定できます。
• 注意: 基本的には「すべてのドライブのページング ファイルのサイズを自動的に管理する」にチェックが入っている状態で問題ありません。
• 手動で設定する場合は、推奨サイズを確認しましょう。
• Cドライブ以外の十分な空き容量のあるドライブを指定することで、Cドライブへの負荷を軽減できる可能性もあります。

【最終手段・その他】根本的な改善策とトラブルシューティング

ここまでの対策でも改善が見られない場合や、より深刻なパフォーマンス低下が起きている場合は、以下の方法を検討しましょう。

1. 不要なアプリのアンインストール

PCの容量を圧迫し、動作が重い原因となるアプリは、不要であればアンインストールしましょう。

1. 「設定」を開く: Windows + i キー。
2. 「アプリ」→「インストールされているアプリ」へ進む。
3. アンインストールしたいアプリを選択し、「アンインストール」をクリック。
   • 全く使っていないソフトや、PCに最初から入っていたプレインストールアプリなども見直しましょう。

2. ストレージ（特にCドライブ）の空き容量確保

Cドライブの空き容量が極端に少ないと、PCの動作が重くなるだけではありません。

システムの安定性にも影響します。

大容量のファイルやフォルダを他のドライブに移動させたり、削除したりしましょう。

• 大きいファイルを特定する: Windows検索バーに「ストレージ」と入力し、「ストレージ設定」を開きます。「一時ファイル」「アプリと機能」「ドキュメント」など、何が容量を圧迫しているか確認できます。
• OneDriveやGoogle Driveなどのクラウドストレージを活用して、大容量ファイルをオンラインに保存し、PCから削除するのも有効です。

3. マルウェア・ウイルススキャンを実行する

PCが遅い原因が、ウイルスやマルウェアの感染である可能性も考えられます。

• Windows Defenderでスキャン: Windows 11に標準搭載されている「Windows セキュリティ」で、定期的にフルスキャンを実行しましょう。
• 信頼できる他社製セキュリティソフトでスキャン: より強力な検出が必要な場合は、市販のセキュリティソフトを利用することも検討してください。

Windows 11のウイルススキャン徹底解説！Defenderの使い方から設定・安全性まで

4. Windows Defender の調整（無効化は非推奨）

Windows DefenderはPCをウイルスから守る重要な機能です。

しかし、まれにスキャン中にパフォーマンスを低下させることがあります。

「windows11 Defender 無効」で検索する人もいますが、完全に無効化することはセキュリティ上のリスクが非常に高いため、強く非推奨です。

代わりに、以下のような調整を検討できます。

• 除外設定: 頻繁にアクセスする特定のフォルダやファイル（ゲームのインストールフォルダなど）を、セキュリティスキャンの対象から除外することで、パフォーマンスへの影響を軽減できる場合があります。
  1. 「Windows セキュリティ」を開き、「ウイルスと脅威の防止」→「ウイルスと脅威の防止の設定」→「設定の管理」→「除外」→「除外の追加または削除」へ進む。
  2. 「+ 除外の追加」から、除外したいファイルやフォルダを追加します。

【2025年最新】Windows11 セキュリティソフト おすすめ徹底比較！Defenderとの違い・選び方も解説

5. PCのリフレッシュ / 初期化（最終手段）

上記すべてを試しても改善しない場合、Windows 11を初期状態に戻すことで、PCの動作が劇的に軽くなる可能性があります。

• リフレッシュ: 個人ファイルを残したままWindowsを再インストールします。アプリは削除されます。
• 初期化: 全てのファイルとアプリを削除し、完全にクリーンな状態に戻します。
  • 注意: いずれも、重要なデータは必ずバックアップを取ってから実行してください。

6. ハードウェアの増強を検討する

根本的なパフォーマンス不足を感じる場合、PCのスペックが現在の用途に合っていない可能性があります。

• メモリ（RAM）増設: 複数のアプリ同時起動や負荷の高い作業が多い場合に効果的です。
• SSDへの換装: HDDからSSDに換装するだけで、起動速度やアプリの立ち上がりが劇的に速くなります。最も費用対効果の高い高速化方法の一つです。
• CPUやGPUのアップグレード: ゲーミングや動画編集など、特に処理性能を求める場合に検討します。

【実践編】ゲームをより快適に！ゲーミングPC向け高速化設定

ゲーミングPCをお使いで、ゲームプレイ時のパフォーマンスを向上させる特別な設定とコツをご紹介します。

1. ゲームモードを有効にする

Windows 11には、ゲームプレイ時にPCのリソースを最適化する「ゲームモード」が搭載されています。

1. 「設定」を開く: Windows + i キー。
2. 「ゲーム」→「ゲームモード」へ進む。
3. 「ゲームモード」を「オン」にする。

2. グラフィック設定の最適化

ゲームのパフォーマンスは、グラフィック設定に大きく左右されます。

• Windows設定でグラフィックパフォーマンスを調整:
  1. 「設定」→「システム」→「ディスプレイ」→「グラフィック」へ進む。
  2. 特定のゲームアプリを選び、「オプション」から「高パフォーマンス」を選択します。
• NVIDIA / AMD コントロールパネルの調整:
  1. お使いのグラフィックカード（NVIDIA GeForceやAMD Radeon）のコントロールパネルを開く。
  2. 「3D 設定の管理」や「ゲーム」などの項目で、パフォーマンス優先の設定を行います（例: アンチエイリアシングや異方性フィルタリングをオフにする、テクスチャ品質を下げるなど）。
• ゲーム内のグラフィック設定を調整: 各ゲーム内の設定で、解像度や描画品質を下げてみるのも効果的です。

3. 不要なプロセスをゲーム中に停止する

ゲームプレイ中は、可能な限り他のアプリやプロセスがリソースを消費しないようにしましょう。

• ゲームを開始する前に、Webブラウザや動画再生ソフトなど、不要なアプリを閉じる。
• タスクマネージャーで、ゲーム以外のCPUやメモリを多く使っているプロセスがないか確認し、終了させる。

4. ネットワーク設定の最適化

オンラインゲームの場合、ネットワークの安定性も重要です。

• Wi-Fi接続よりも有線LAN接続の方が、安定した通信速度が得られます。
• ゲーム中に他のデバイスでの大容量ダウンロードやストリーミングを控える。
• （上級者向け）QoS（Quality of Service）設定で、ゲームの通信を優先するようにルーターを設定する。

高速化を維持するための日常的な心がけ

一度Windows 11を高速化しても、日々の使い方によっては再び動作が重くなる可能性があります。

快適なPC環境を維持するために、以下の習慣を心がけましょう。

定期的な再起動

PCを使い続けると、不要なプロセスやメモリの断片化が蓄積されます。

1日に1回、または数日に1回はPCを完全にシャットダウンしましょう。

再起動しましょう。

これにより、システムがリフレッシュされます。

パフォーマンスが回復します。

再起動は最も簡単で効果的な対策の一つです。

不要なファイルをこまめに削除

定期的に「ダウンロード」フォルダや「ゴミ箱」の中身をチェックしてください。

必要のないファイルは削除しましょう。

スクリーンショットなども増えがちなので要注意です。

ダウンロードしたものは整理する

ソフトウェアのインストーラーや一時的にダウンロードしたファイルなどは、用が済んだら削除するか、整理して別の場所へ移動させましょう。

アプリは必要なものだけインストール: 興味本位で多くのアプリをインストールすると、知らず知らずのうちにバックグラウンドで動作したり、ストレージを圧迫したりする原因になります。本当に使うものだけを厳選しましょう。

PCの冷却を意識する

CPUやGPUが熱を持ちすぎると、パフォーマンスが低下したり、故障の原因になったりします。

ノートPCの場合は通気口を塞がない、デスクトップPCの場合はケース内のエアフローを確保するなど、冷却に気を配りましょう。

快適なWindows 11でストレスフリーなPCライフを！

• スタートアップアプリやバックグラウンドアプリの整理
• 視覚効果や電源プランの調整
• 不要なファイルの削除やストレージの最適化
• ドライバーの更新やシステムファイルの修復
• ゲームモードの活用やグラフィック設定の最適化

これらの対策は、それぞれがPCのパフォーマンス向上に貢献します。

一度にすべてを実行する必要はありません。

まずは「基本編」から試してみて、ご自身のPCの動作が軽くなるかを確認してください。

必要に応じて「応用編」や「最終手段」に進んでみてください。

快適にサクサク動くWindows 11は、あなたの作業効率を上げます。

デジタルライフをより楽しいものに変えてくれるはずです。

今日からできる一歩を踏み出しませんか？

ストレスフリーなPCライフを取り戻しましょう！

よくある質問 (FAQ)

Q: Windows 11の高速化ツールやクリーナーソフトは使った方が良いですか？

A: 市販の高速化ツールやクリーナーソフトには便利なものもあります。

sいかし、中には不必要な機能が含まれていたり、システムの安定性を損なう可能性のあるものもあります。

この記事で紹介したようなWindows標準機能や手動での設定だけでも、かなりの高速化が可能です。

もし外部ツールを使う場合は、信頼できる有名メーカーのものを選びましょう。

安易に「すべてを最適化」するような機能は使わない方が安全です。

Q: PCのスペックが低いのが原因の場合、高速化は難しいですか？

A: スペックが低いPCの場合。

設定での高速化には限界があります。

特にメモリ不足やCPU性能の低さがボトルネックになっている場合は、劇的な改善は難しいかもしれません。

しかし、上記で紹介した設定（特に不要なアプリの削除やスタートアップの整理）を徹底することで、現状のスペックでの最大限のパフォーマンスを引き出すことは可能です。

それでも動作が重い場合。

メモリ増設やSSD換装といったハードウェアのアップグレードを検討するのが最も効果的です。

Q: Windows Updateは常に最新にした方が良いですか？

A: はい。

基本的にWindows Updateは常に最新の状態にしておくことを強く推奨します。

セキュリティの脆弱性が修正されるだけではありません。

• パフォーマンスの改善
• 新機能の追加
• バグの修正

なども含まれていることが多いからです。

まれにアップデート後に動作が重いなどの問題が発生することもあります。

しかし、それは一時的なものか、その後の修正パッチで解決されることが多いです。

Q: 高速化設定をしたら、PCの見た目が悪くなりますか？

A: 「視覚効果の調整」を行った場合。

一部のアニメーションや影などがなくなります。

見た目がシンプルになります。

これにより動作が軽くなりますが、見た目の好みが分かれるかもしれません。

しかし、その他の高速化設定（スタートアップアプリの無効化や不要ファイルの削除など）は、見た目に影響を与えることはありません。

Q: 誤って重要なサービスを停止してしまいました。どうすれば元に戻せますか？

A: 「サービス」管理ツールで停止したサービスの「スタートアップの種類」を「自動」に戻します。

「サービスの状態」を「開始」に設定し直してみてください。

それでも問題が解決しない場合は、PCの再起動を試すか、システムの復元ポイントがある場合は、問題が発生する前の状態に戻すことも検討してください。

不明なサービスはむやみに停止しないよう、十分注意が必要です。