この記事の結論(先に知りたい方へ)
Windows 11をセーフモードで起動するには、「設定」→「システム」→「回復」から再起動し、表示される「スタートアップ設定」画面で数字キーの「4」またはファンクションキーの「F4」を押すのが基本の手順です。
通常起動ができない場合は、電源ボタン長押しやログイン画面からの操作でも同じ画面にたどり着けます。
かつてのF8キーなどの起動時キー操作は現在のPCではほぼ機能しないため、この記事で紹介する手順で進めてください。
以下、状況別の起動方法から、セーフモードから抜け出せない時の対処法まで詳しく解説します。
目次
- セーフモードとは?何のために使うのか
- 【重要】F8キーなどの旧来の起動方法はもう使えません
- 方法①「設定」から起動する(PCが通常起動できる場合)
- 方法②ログイン画面・電源ボタンから起動する(Shiftキーを使う)
- 方法③Shutdownコマンドから起動する
- 方法④システム構成(msconfig)から起動する
- 方法⑤画面が真っ暗・起動しない場合
- BitLocker(デバイスの暗号化)が有効な場合の注意点
- セーフモードで起動したら何をする?
- セーフモードを解除する(通常起動に戻す)方法
- よくあるトラブルと対処法
- よくある質問(FAQ)
- まとめ
セーフモードとは?何のために使うのか
セーフモードとは、Windowsの動作に必要最低限のドライバーとサービスだけを読み込んだ、制限付きの状態でOSを起動するトラブルシューティング用のモードです。
- パソコンが正常に起動しない
- 動作が極端に重い
- 画面表示がおかしい
といった症状が出た際に、セーフモードで起動できるかどうかを試すことで、原因が以下のどちらにあるかを切り分けられます。
- セーフモードでは問題が起きない → 後から追加したドライバーやアプリ、常駐ソフトが原因である可能性が高い
- セーフモードでも同じ問題が起きる → OSの中核部分やハードウェア自体に問題がある可能性が高い
【重要】F8キーなどの旧来の起動方法はもう使えません
「セーフモードはF8キー」という情報がインターネット上には根強く残っていますが、これはWindows 7以前の話です。
現在のPC(UEFI起動)では、起動時にF8やF4を連打してもセーフモードには入れません。
マザーボードメーカーによって案内されるF11やF12といったキーも、多くの場合BIOS(UEFI)のブートメニューや設定画面を開くためのキーです。
Windowsのセーフモードとは別物です。
確実にセーフモードに入るには、この記事で紹介する「設定」または「サインイン画面」経由の方法を使ってください。
方法①:「設定」から起動する(PCが通常起動できる場合)
パソコンが通常通り起動できる状態であれば、最も分かりやすい方法です。
- スタートボタンから「設定」を開く
- 「システム」→「回復」を選択する
- 「PCの起動をカスタマイズする」の項目にある「今すぐ再起動」をクリックする
- 「デバイスを再起動するため作業内容を保存します」という画面が出たら、「今すぐ再起動」をクリックする
- 「オプションの選択」画面が表示されたら「トラブルシューティング」をクリックする
- 「詳細オプション」をクリックする
- 「スタートアップ設定」をクリックする
- 「再起動」をクリックする
- パソコンが再起動し、「スタートアップ設定」画面が表示されたら、数字キーの「4」またはファンクションキーの「F4」を押して「セーフモードを有効にする」を選択する(インターネット接続も必要な場合は「5」または「F5」で「セーフモードとネットワークを有効にする」を選択)
デスクトップ画面の四隅に「セーフモード」と表示されれば、起動は成功です。
方法②:ログイン画面・電源ボタンから起動する(Shiftキーを使う)
ログイン画面までは表示されるものの、通常のデスクトップ操作が難しい場合に使える方法です。
- ログイン画面(またはスタートメニュー)右下の電源ボタンのアイコンをクリックする
Shiftキーを押しながら「再起動」をクリックする- 「オプションの選択」画面が表示されるので、3章の手順4以降と同じ流れで進める
方法③:Shutdownコマンドから起動する
キーボード操作だけで完結させたい場合や、他の方法がうまくいかない場合に使える方法です。
Windows + Rキーを押して「ファイル名を指定して実行」を開くshutdown /r /o /t 0と入力し、Enterキーを押す(半角スペースの入れ忘れに注意してください)- 「オプションの選択」画面が表示されるので、3章の手順4以降と同じ流れで進める
コマンドプロンプトの基本的な使い方や管理者権限での実行方法については、こちらの記事も参考にしてください。
→ Windows 11でコマンドプロンプトを管理者として実行する方法まとめ
方法④:システム構成(msconfig)から起動する
次回以降、複数回にわたってセーフモードで起動したい場合に便利な方法です。
Windows + Rキーを押して「ファイル名を指定して実行」を開くmsconfigと入力してEnterキーを押す- 「ブート」タブを選択し、「ブートオプション」の「セーフブート」にチェックを入れて「OK」をクリックする
- 「再起動」をクリックする
- タスクバーの検索アイコンから「msconfig」と検索して開いてもかまいません
注意:この方法で起動すると、次回以降も自動的にセーフモードで起動し続けます。用が済んだら、必ず10章の手順でチェックを外して元に戻してください。
これを忘れると「セーフモードから抜け出せない」という状態になります。
方法⑤:画面が真っ暗・起動しない場合
そもそもデスクトップやログイン画面まで到達しない場合は、以下を試してください。
- パソコンの電源を入れ、Windowsのロゴが表示されるタイミングで電源ボタンを4秒程度長押しして強制終了する
- これを2〜3回繰り返す(起動に3回連続で失敗すると、Windowsが自動的に「自動修復」の画面を表示します)
- 「オプションの選択」画面が表示されたら、3章の手順4以降と同じ流れで進める
この方法でも改善しない場合は、より本格的な起動トラブルの可能性があります。
メーカーサポートへの問い合わせも視野に入れつつ、こちらの記事もあわせてご確認ください。
→ 【完全復旧ガイド】Windows 11が起動しない原因と対処法
BitLocker(デバイスの暗号化)が有効な場合の注意点
お使いのパソコンで「デバイスの暗号化(BitLocker)」が有効になっている場合、スタートアップ設定にアクセスする際に「回復キーを入力してください」と表示されることがあります。
この場合は、48桁の回復キーを入力する必要があります。
回復キーは、Microsoftアカウントのページや、パソコン購入時に控えた書類などで確認できます。
回復キーが見つからない場合に備えて、事前にバックアップを取っておくことを強くおすすめします。
データのバックアップ方法については、こちらの記事で詳しく解説しています。
→ 【決定版】Windows 11 バックアップ完全ガイド!初心者も安心な設定方法から復元まで徹底解説
セーフモードで起動したら何をする?
セーフモードで問題なく起動できた場合、以下のような対処を行いましょう。
- 最近インストールしたアプリやドライバーをアンインストールする
- デバイスマネージャーでドライバーにエラーが出ていないか確認する
- スタートアップに登録されている常駐アプリを一時的に無効にする
- ウイルス・マルウェアのスキャンを実行する
デバイスマネージャーの詳しい使い方は、こちらの記事もあわせてご覧ください。
→ Windows 11 デバイスマネージャーの使い方を初心者向けに徹底解説
セーフモードを解除する(通常起動に戻す)方法
解除方法は、どの方法でセーフモードに入ったかによって異なります。
- 方法①〜③(設定・Shiftキー・Shutdownコマンド)で入った場合:通常通り「シャットダウン」または「再起動」を行うだけで、次回は通常モードで起動します。特別な解除操作は不要です。
- 方法④(msconfig)で入った場合:再度
msconfigを開き、「ブート」タブの「セーフブート」のチェックを外して「OK」をクリックし、再起動してください。これを行わないと、セーフモードから抜け出せずループしてしまいます。
よくあるトラブルと対処法
セーフモードのログイン画面で、正しいパスワードを入力しても弾かれる
キーボードの言語設定(IME)が意図しない状態になっている可能性があります。
パスワードに数字や記号が含まれている場合、キーボードレイアウトの違いによって異なる文字が入力されていることがあります。
画面右下の言語表示を確認し、日本語入力がオフになっているか確認してみてください。
「セーフモードとネットワークを有効にする」を選んだのに、インターネットに繋がらない
まずは通常モードで起動し、デバイスマネージャーでネットワークアダプターが正常に認識されているか確認することをおすすめします。
ネットワーク接続自体のトラブルについては、こちらの記事も参考にしてください。
→ Windows 11 Wi-Fi接続トラブルを確実に解決する
「詳細オプション」の中に「スタートアップ設定」が見当たらない
PCの機種やリカバリ環境によっては、表示される項目が異なる場合があります。
「UEFIファームウェアの設定」など、似た名前の項目と混同しないよう注意してください。
それでも見つからない場合は、5章のShutdownコマンドの方法を試すと、正しい画面にたどり着きやすくなります。
よくある質問(FAQ)
Q. セーフモードのままWindows Updateはできますか?
A. セーフモード中はWindows Updateの機能自体が制限されており、「このオプションは現在利用できません」と表示されることがあります。
アップデートは通常モードに戻ってから実行してください。
Q. セーフモードに入るとパスワードが違うと言われ続け、抜け出せません。
A. 11章で解説したキーボード言語設定の可能性に加え、PINコードでのサインインを設定している場合はPINではなくパスワードでの入力が必要になることがあります。
表示されている入力欄の種類をよく確認してください。
Q. セーフモードでもパソコンが正常に動作しません。
A. ソフトウェアではなく、ハードウェア自体(メモリ、ストレージなど)に問題がある可能性が高くなります。
より本格的な復旧・初期化を検討してください。
まとめ
Windows 11のセーフモードは、F8キーなどの旧来の方法ではなく、「設定」画面やログイン画面から「スタートアップ設定」を経由して起動するのが確実な方法です。
通常起動ができない場合でも、電源ボタンの強制終了を繰り返すことで同じ画面にアクセスできます。
セーフモードで問題が解決するかどうかを確認することで、トラブルの原因がソフトウェアかハードウェアかを効率的に切り分けられます。
ノートパソコン・デスクトップいずれの機種でも手順に大きな違いはなく、Windows 10からの変更点も限定的です。
この記事の一覧を参考に、上から順に試してみてください。
マウスやキーボードの操作に不安がある場合は、まず関連する周辺機器のドライブ・接続状況も確認しておくと安心です。
