【例文あり】「新しいことに挑戦したい」を転職理由にする!面接官を納得させる伝え方・ポイント【面接対策】
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「新しいことに挑戦したいから転職したい」
そう考えているあなたは、とても前向きで成長意欲の高い方でしょう。
しかし、面接でただ漠然と「新しいことに挑戦したい」と伝えただけでは、
「自社でなくても良いのでは?」
「飽きっぽい人かな?」
と誤解されてしまい、逆効果になることも少なくありません。
この理由を企業にポジティブに伝えましょう。
あなたの熱意や能力を正しく理解してもらうためには、いくつかのポイントと工夫が必要です。
今回の記事では、
- 「新しいことに挑戦したい」を転職理由として効果的に伝えるための具体的な方法
- 面接官を納得させるための考え方
- すぐに使える例文
を多数ご紹介します。
この記事を読めば、あなたの「新しいことに挑戦したい」という意欲が、転職成功に向けた強力な武器になるはずです。
ぜひ最後まで読んで、あなたの転職活動に活かしてください。
「新しいことに挑戦したい」は転職理由として有効?
結論から言うと、「新しいことに挑戦したい」は、伝え方次第で非常にポジティブで有効な転職理由になります。
企業は、変化を恐れず主体的に行動し、自己成長を通じて組織に貢献できる人材を求めているからです。
「新しいことに挑戦したい」という意欲は、まさにこうした企業が求める人物像と合致する可能性があります。
ただし、前述の通り、単に「新しいことをしたい」だけでは不十分に聞こえてしまいます。
重要なのは、
- その「新しいこと」が具体的に何を指すのか
- なぜ今の会社ではそれが難しいのか
- なぜその新しい挑戦が「応募先の企業」でなければならないのか
を、論理的に、そして情熱を持って伝えることです。
面接官が「新しいことに挑戦したい」という理由を聞く意図
面接官がこの理由を聞くとき、彼らは以下の点を確かめようとしています。
意欲と成長ポテンシャル
本当に主体的に新しいことを学び、成長していく意欲があるか。
自己分析と企業理解
なぜ今の環境では挑戦が難しく、
- なぜこの企業ならそれが可能なのか
- 深く自己分析と企業研究ができているか。
貢献意欲
新しい挑戦を通じて、どのように企業に貢献しようと考えているのか。
再現性
一過性の思いつきではなく、これまでの経験で新しいことに取り組んだ際に、
- どのような行動をとったのか
- 何を学んできたのか。
(過去の経験から、今後も新しい環境で成果を出せる人物かを見極める)
これらの意図を踏まえた上で、あなたの「新しいことに挑戦したい」という理由を構築する必要があります。
面接官を納得させる「新しい挑戦」の伝え方3ステップ
あなたの「新しいことに挑戦したい」という転職理由を、面接官に納得してもらうための具体的なステップは以下の3つです。
ステップ1:なぜ「新しいこと」に挑戦したいのか、背景を具体的にする
まずは、あなたがなぜ「新しいこと」に惹かれるのか、その根本にある理由を掘り下げましょう。
- 今の仕事で物足りなさを感じるのは、具体的にどの部分か?
- どんな新しいスキルや知識を身につけたいのか?
- どんな新しい役割や仕事に携わりたいのか?
- それは、あなたのキャリアプランにおいてどのような意味を持つのか?
例えば、
- 「ルーチンワークが多く、新しい技術や知識を習得する機会が少ない」
- 「現職では部署の壁があり、企画から実行まで一貫して担当することが難しい」
- 「特定の業界に特化してきたが、異なる視点や知識を取り入れて視野を広げたい」
など、具体的な状況を整理します。
漠然とした「新しいこと」ではありません。
「●●という状況の中で、△△という新しいスキル/知識/役割に挑戦し、□□という状態を目指したい」
のように、具体的な言葉に落とし込むことが重要です。
これは「成長したい」という欲求の具体的な現れであるはずです。
ステップ2:なぜ「応募先の企業」でならその挑戦が可能なのかを明確にする
「新しいことに挑戦したい」だけでは、「他の会社でもできるのでは?」と思われてしまいます。
なぜ、他の企業ではなく、応募先の企業でなければならないのかを説明できるように、徹底的な企業研究を行いましょう。
- 応募企業の事業内容、サービス、製品について深く理解していますか?
- 募集職種における具体的な業務内容や役割を把握していますか?
- 企業の社風や組織文化は、あなたの挑戦意欲と合致していますか?
- 企業のWebサイト、IR情報、ニュースリリース、社員のSNSなどを通じて、新しい技術導入や新規事業への取り組みなど、挑戦を奨励する文化があるかを探りましたか?
企業研究の結果と、ステップ1で明確にしたあなたの「挑戦したい新しいこと」を結びつけます。
「私の挑戦したい△△という新しいスキル/知識/役割は、貴社の[事業内容や募集職種の具体的な業務内容]において不可欠だと感じています。特に、貴社が[企業が行っている具体的な取り組みや強み]に注力されている点に魅力を感じており、ここでなら私の目指す挑戦が実現できると確信しています。」
こののように、企業の特徴とあなたの挑戦したいことを具体的に紐づけて説明します。
これは「スキルアップ」や「キャリアアップ」といったサジェストキーワードにも繋がる部分です。
ステップ3:新しい挑戦を通じて、どのように企業に貢献できるかを伝える
企業が採用するのは、自社に貢献してくれる人材です。
あなたが新しいことに挑戦したいという意欲を持つことが、企業にとってどのようなメリットになるのかを明確に伝えましょう。
- 新しい挑戦で得たスキルや知識を、どのように業務に活かせるか?
- 新しい役割を担うことで、チームや部署、会社全体にどのような好影響を与えられるか?
- 過去の経験で培った強みは、新しい挑戦においてどのように活かせるか?
「これまでの経験で培った[あなたの強みや経験]を活かしつつ、貴社で[挑戦したい新しいこと]に挑戦することで、[具体的な貢献内容や目標]を実現し、貴社の更なる成長に貢献したいと考えております。」のように、あなたの意欲が企業の利益に繋がることをアピールします。これは「やりがい」を追求する姿勢としても捉えられます。
「新しいことに挑戦したい」転職理由 例文集
上記の3ステップを踏まえた、状況別の例文をご紹介します。あなたの状況に合わせて適宜修正して活用してください。
例文1:特定のスキル・知識を習得したい場合
「現職では、[現在の業務内容や役割]に特化しており、[身につけたい特定のスキルや知識、例:データ分析、最新のプログラミング言語、マーケティング手法など]を実践的に習得し、深める機会が限られています。貴社の[募集職種名]の業務内容を拝見し、[スキルや知識が活かせる具体的な業務内容やプロジェクト]に携わることができる点に強い魅力を感じています。これまでの[あなたの経験]で培った基礎力を活かしつつ、貴社で[習得したいスキルや知識]を積極的に学び、いち早く実務に活かすことで、[具体的な貢献目標、例:データに基づいた意思決定の精度向上、新しい技術を活用した効率化]に貢献したいと考えております。新しい挑戦を通じて、自己成長と企業貢献の両立を目指したいです。」
例文2:新しい役割・仕事の範囲に挑戦したい場合
「現職では[現在の役職や担当範囲]として経験を積んでまいりましたが、より[挑戦したい役割や仕事の範囲、例:企画立案から実行まで一貫して担当する、マネジメント業務、異分野のプロジェクト]のような、裁量を持って能動的に推進する役割に挑戦したいという思いが強くなりました。貴社の[募集職種名]では、[新しい役割や仕事の範囲が実現できる具体的な理由、例:少数精鋭のチームである、新しいプロジェクトが多数進行している]と伺い、まさに私が挑戦したい環境だと感じております。これまでの[あなたの経験や強み、例:課題発見力、関係者との調整力]を活かしながら、新しい役割での挑戦を通じて視野を広げ、貴社の[具体的な目標やビジョン]の実現に貢献したいと考えております。」
例文3:異業界・異分野に挑戦したい場合
「現職の[現在の業界]で[あなたの経験やスキル]を活かして業務に取り組んでまいりましたが、かねてより関心のあった貴社の[応募企業の業界や事業内容]における[具体的な関心分野や課題]に、新しい挑戦として取り組みたいという思いが募りました。特に貴社の[具体的な取り組みや強み]は、これまでの私の[経験やスキル]とは異なる視点や知識が求められるため、自身の視野を広げ、新たな専門性を身につける上で非常に魅力的です。これまでの経験で培った[汎用的なスキルや考え方、例:論理的思考力、問題解決能力]を活かしながら、異分野での挑戦を通じて、早期に貴社に貢献できるよう努めてまいります。」
【ポイント】
「新しいことに挑戦したい」という言葉だけではありません。
- 「なぜ」
- 「何を」
- 「どうやって」
- 「応募企業でなければならない理由」
- 「貢献できること」
を具体的に盛り込むこと。
現職への不満を理由にするのではなく、未来への前向きな志向として伝えること。
これは「ポジティブな伝え方」の核心です。
例文はあくまで型です。
【面接官に響く】前向きでポジティブな転職理由の見つけ方・伝え方 例文つき
あなたの具体的な経験や考えを肉付けして、あなた自身の言葉で語れるように準備しましょう。
「新しいことに挑戦したい」を伝える上での注意点・落とし穴
効果的な伝え方がある一方で、「新しいことに挑戦したい」という理由が裏目に出てしまうケースもあります。
以下の点に注意しましょう。
理由が漠然としている
- 「色々なことに挑戦したい」
- 「なんとなく新しい環境に行きたい」
など、具体性が全くないと、
- 計画性がない
- あるいは今の仕事から逃げたいだけ
だと思われます。
「現職でできない」ことの具体的な説明も重要です。
現職への不満が先行する
- 「今の仕事がつまらないから」
- 「同じことの繰り返しで嫌になった」
など、ネガティブな理由が中心になると、他責思考に見えたり、「またすぐに飽きるのでは?」と懸念されたりします。
応募企業でなくても通用する理由である
- 「スキルアップしたい」
- 「成長したい」
だけでは、なぜその会社なのかが伝わりません。
必ず応募企業の特徴と結びつけて説明しましょう。
過去に新しい挑戦から逃げた経験がある
これまでのキャリアで、新しい仕事や役割を任された際に、途中で投げ出したり、消極的だったりした経験があると、言葉に説得力がなくなります。
過去の経験で、困難な状況でも新しいことに取り組み、乗り越えたエピソードなどがあれば、積極的に伝えましょう。
面接での追加質問への対策
「新しいことに挑戦したい」と伝えた場合。
面接官からさらに掘り下げた質問をされる可能性があります。
あらかじめ準備しておきましょう。
- 「具体的に、どのような新しいことに挑戦したいのですか?」
- 「なぜ、それは現職ではできないのですか?」
- 「新しい挑戦には困難が伴いますが、どのように乗り越えようと考えていますか?」
- 「これまでのキャリアで、新しいことに挑戦した経験はありますか?その際、どのような学びがありましたか?」
これらの質問に対して、これまでの経験に基づいた具体的なエピソードを交えて話せるように準備しておきましょう。
あなたの言葉に深みと説得力が生まれます。
「面接」で差をつけるためにも重要な準備です。
「新しい挑戦」をあなたの強みに変えるために
「新しいことに挑戦したい」という転職理由は、あなたのポテンシャルや成長意欲をアピールできる素晴らしい機会です。
しかし、それを面接官に効果的に伝えるためには、単なる希望ではありません。
- 具体的な背景
- 応募企業でなければならない理由
- そして貢献への意欲
を論理的に、そして熱意を持って語る必要があります。
今回ご紹介した3ステップの伝え方や例文を参考に、ぜひあなた自身の言葉で、あなたの「新しい挑戦」への思いを伝えてください。
事前の自己分析と企業研究をしっかりと行いましょう。
面接での追加質問にも自信を持って答えられるように準備すれば、あなたの前向きな姿勢は必ず評価につながるはずです。
あなたの転職活動が成功することを応援しています!