【決定版】Windows 11 バックアップ完全ガイド!初心者も安心な設定方法から復元まで徹底解説
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「突然のPC故障、ウイルス感染、あるいは誤操作による大切なファイルの削除…」
想像するだけでもゾッとしますよね。
現代において、パソコンは仕事やプライベートで欠かせないツールです。
その中に保存された
- 写真
- 動画
- 作成した書類
などの大切なデータは、まさにかけがえのない財産です。
万が一のトラブルに備えて、Windows 11を利用しているなら、データの保護は必須と言えるでしょう。
そこで重要になるのが「バックアップ」です。
しかし、「Windows 11 バックアップって、具体的にどうやるの?」と疑問に感じている方も少なくないはずです。
「Windows 11 バックアップ方法はたくさんあるの?」
「外付けHDDに保存する手順は?」
「自動バックアップ設定ってできる?」
「いざという時の復元はどうすればいい?」
このような疑問を抱えているあなたのために、この記事ではWindows 11でのバックアップについて、
- その重要性
- パソコンの標準機能を使った具体的な設定方法
- 万が一の時の復元
までを、初心者の方でも安心して取り組めるよう、わかりやすく解説します。
この記事を最後までお読みいただければ、あなたのWindows 11の大切なデータを確実に守り、安心してパソコンを使い続けるための知識と手順を習得できるはずです。
さあ、今すぐデータ保護の第一歩を踏み出しましょう!
なぜWindows 11のバックアップは重要なのか?
パソコンは日々進化しています。
しかし、データ消失のリスクは常に存在します。
Windows 11でバックアップを行うことは、単なる推奨事項ではありません。
デジタルライフを守る上で不可欠なデータ保護手段です。
主な理由を以下に挙げます。
PCの故障やトラブル
- ハードディスクの故障
- マザーボードの破損
など、物理的なトラブルはいつ発生するかわかりません。
PCが起動しなくなれば、中のデータにアクセスできなくなります。
ウイルス感染・マルウェア
悪意のあるソフトウェアは、大切なデータを
- 破壊する
- アクセス不能にする
可能性があります。
ランサムウェアに感染すれば、身代金を要求されるまでデータが暗号化されてしまうことも。
誤操作によるデータ削除
- 大切なファイルをうっかりゴミ箱から完全に削除してしまった
- 上書き保存してしまった
こんなことは誰にでも起こりえます。
Windowsのアップグレードやクリーンインストール
- OSの大型アップデート
- PCの動作が重くなった際のクリーンインストール
は、データが失われるリスクを伴います。
事前にバックアップを取っておくことで、安心して作業を進められます。
これらのリスクから大切なデータを守り、いざという時に元の状態に戻せるようにするためにも、Windows 11のバックアップは非常に重要なのです。
Windows 11のバックアップ方法:主な3つの手段
Windows 11には、様々な種類のバックアップ方法があります。
目的や用途に合わせて、最適な方法を選びましょう。ここでは、主な3つの手段をご紹介します。
システムイメージバックアップ(OSや設定、アプリを丸ごと保護)
システムイメージバックアップとは、
- OS(Windows 11そのもの)
- インストールされているプログラム(アプリ)
- 各種設定
- ドライバー
- パソコン内の全データ
を含め、PCの状態を丸ごと複製します。
外付けHDDなどのストレージに保存するバックアップ方法です。
PCが起動しなくなった場合でも、このシステムイメージがあれば、バックアップを取った時点のパソコンの状態に完全に復元することができます。
ファイル/フォルダーバックアップ(特定のデータを手軽に保護)
ファイル履歴機能や手動でのコピーなどを使って、
- 写真
- ドキュメント
- 動画
といった特定のファイルやフォルダーのみをバックアップする方法です。
OS全体ではなく、日常的に変更する大切なデータだけを保護したい場合に適しています。
「Windows 11 ファイル履歴」は、指定したフォルダー内のファイルを自動的に保存します。
変更履歴も記録してくれるため、過去のバージョンに戻すことも可能です。
クラウドストレージへの同期/バックアップ(場所を選ばずアクセス)
- OneDrive
- Google Drive
- Dropbox
などのクラウドストレージサービスを利用して、ファイルをバックアップする方法です。
インターネット経由でデータがクラウド上に保存されます。
物理的なストレージが不要です。
どこからでもアクセスできる利便性があります。
Windows 11では、特にMicrosoftの「OneDrive」との連携が強化されています。
デスクトップやドキュメントなどの主要フォルダーを簡単に同期・バックアップできます。
方法1: Windows 11標準機能「バックアップ」を活用したシステムイメージ/ファイル履歴の作成
Windows 11には、外部ツールを導入しなくても利用できる標準のバックアップ方法が搭載されています。
これらを活用すれば、手軽に大切なデータの保護が可能です。
(1) システムイメージバックアップの作成手順
この方法は、Windows 7の機能を引き継いでいますが、Windows 11でも利用可能です。
PC全体のデータ保護に役立ちます。
- コントロールパネルを開く
- スタートボタンを右クリックし、「ファイル名を指定して実行」を選択します。
- 「control」と入力してEnterキーを押します。
- 「バックアップと復元 (Windows 7)」へアクセス
- コントロールパネルで「表示方法」を「カテゴリ」に設定している場合、「システムとセキュリティ」内の「バックアップと復元 (Windows 7)」をクリックします。
- 「大きいアイコン」や「小さいアイコン」で表示している場合は、直接「バックアップと復元 (Windows 7)」を探してクリックします。
- システムイメージの作成開始
- 左側のメニューにある「システムイメージの作成」をクリックします。
- バックアップ先の選択
- 「バックアップを保存する場所」として、接続した外付けHDDなどのドライブを選択します(DVDなどの場合は複数枚必要になる場合があります)。ネットワークの場所への保存も可能ですが、外付けHDDが最も一般的で推奨されます。
- 「次へ」をクリックします。
- バックアップ内容の確認と開始
- バックアップ対象のドライブが表示されます(通常はWindowsがインストールされているCドライブとシステム予約済みパーティションなど)。追加したいドライブがあれば選択し、「バックアップの開始」をクリックします。
- バックアップが開始され、完了まで時間がかかります。
(2) ファイル履歴の設定と利用方法
「Windows 11 ファイル履歴」は、特定のフォルダーにあるファイルを定期的に自動バックアップしてくれる便利な機能です。
誤ってファイルを削除・変更してしまっても、過去のバージョンに戻すことができます。
- 「ファイル履歴」の設定を開く
- スタートボタンを右クリックし、「設定」を選択します。
- 左側のメニューから「システム」→「回復」をクリックします。
- 関連設定の項目で「ファイル履歴」を探し、クリックします。
- ※もし見当たらない場合、Windows検索バーで「ファイル履歴」と入力して検索することもできます。
- ファイル履歴を有効にする
- バックアップ先となる外付けHDDなどのドライブを接続し、認識されていることを確認します。
- 「ドライブの選択」をクリックし、バックアップ先となるドライブを選択します。
- 「オンにする」をクリックすると、自動バックアップが開始されます。
- バックアップ対象のフォルダーを変更する
- デフォルトではドキュメント、ピクチャ、ビデオ、ミュージックなどが対象です。「フォルダーの除外」から不要なフォルダーを除外したり、「追加」から任意のフォルダーを追加したりできます。
- 過去のバージョンからファイルを復元する
- バックアップしたファイルがあるフォルダーを開きます。
- ファイル履歴が有効になっているドライブが接続されている状態で、リボンメニューにある「ファイル履歴」アイコンをクリックするか、特定のファイルを右クリックして「その他のオプションを表示」→「ファイル履歴から以前のバージョンを復元」を選択します。
- タイムラインで過去のバージョンを選択し、「復元」ボタンをクリックすると、元の場所に戻せます。
方法2: クラウドストレージ(OneDrive)を使った手軽なデータ同期/バックアップ
Windows 11では、Microsoftが提供するクラウドストレージ「OneDrive」とOSが深く連携しています。
大切なデータを自動的にクラウド上にバックアップ・同期することができます。
「Windows 11 OneDrive バックアップ」は、手軽さと利便性が魅力です。
OneDriveとは?
OneDriveは、インターネット上にファイルを保存できるオンラインストレージサービスです。
Microsoftアカウントがあれば誰でも利用できます。
通常5GBまで無料で利用可能です。
有料プランにアップグレードすれば、さらに大容量を利用できます。
OneDriveへのバックアップ設定方法
デスクトップ、ドキュメント、画像フォルダーの同期設定:
タスクバーにある雲のアイコン(OneDrive)を右クリックし、「設定」を選択します。
「同期とバックアップ」タブを開き、「バックアップを管理」をクリックします。
「PCフォルダーのバックアップ」の項目で、「デスクトップ」「ドキュメント」「画像」の各フォルダーをOneDriveに同期するかどうかを選択し、「バックアップを開始」をクリックします。
これにより、これらのフォルダー内のファイルは、パソコンから削除してもOneDrive上に残り、別のデバイスからアクセスすることも可能になります。
その他のファイルをOneDriveに保存する方法
エクスプローラーを開き、左側のナビゲーションウィンドウから「OneDrive」を選択します。
OneDriveフォルダー内にファイルを直接ドラッグ&ドロップして保存します。
保存されたファイルは自動的にクラウドと同期されます。
OneDriveの利点は、
- PCの故障時でもインターネットがあればどこからでも大切なデータにアクセスできること
- 設定しておけば自動的にバックアップが実行される
そのため、手間がかからないことです。
ただし、無料容量には限りがあります。
大容量のデータを保存する場合は有料プランの検討が必要です。
方法3: サードパーティ製バックアップソフトの活用
Windows 11の標準機能でもバックアップは可能です。
しかし、より高度な機能や柔軟性を求める場合は、サードパーティ製のバックアップソフトを活用するのも一つの手です。
メリット
- 高機能: 増分バックアップ(変更点のみをバックアップ)、差分バックアップ、クラウドサービスとの連携、暗号化、定期的な自動バックアップ設定の柔軟性など、標準機能にはない多様な機能が利用できます。
- 使いやすさ: 直感的なインターフェースで、初心者でも迷わずにバックアップ作業を進められるように設計されている製品が多いです。
- 多様なバックアップ形式: システム全体、ファイル/フォルダー、パーティション単位など、様々な形式でのバックアップが可能です。
代表的なバックアップソフトの例
- AOMEI Backupper: 無料版でも高機能で人気があります。システムバックアップ、ファイルバックアップ、ディスククローンなどに対応。
- EaseUS Todo Backup: 有料版が主流ですが、使いやすさと高機能が特徴。システムバックアップやファイルバックアップに加え、Outlookのバックアップなども可能。
- Acronis Cyber Protect Home Office: 総合的なデータ保護ソリューション。バックアップに加え、マルウェア対策やサイバーセキュリティ機能も統合されています。
選び方のポイント
- 必要な機能が揃っているか: 増分バックアップや自動バックアップ、特定のクラウドサービスへの対応など、ご自身に必要な機能があるかを確認します。
- 操作性: 無料体験版などを利用して、バックアップ作業が分かりやすいか、直感的に操作できるかを確認します。
- 価格とサポート: 有料ソフトの場合、価格と提供されるサポート体制を比較検討します。
Windows 11バックアップのベストプラクティスと注意点
Windows 11のバックアップは、ただデータを保存するだけでは不十分です。
いざという時に確実に復元できるよう、いくつかのベストプラクティスと注意点を守りましょう。
「3-2-1ルール」の原則を意識する
3:大切なデータのコピーを3つ持つ(元のデータ+バックアップ2つ)。
2:異なる2種類のメディア(例: PC本体、外付けHDD、クラウドなど)に保存する。
1:1つはオフサイト(物理的に別の場所、例: 自宅とクラウド)に保存する。 このルールを意識することで、どんなトラブルにも対応できる、強固なデータ保護体制が築けます。
定期的なバックアップの実行
一度バックアップを取ったら終わりではありません。
データは日々更新されます。
定期的なバックアップが不可欠です。
ファイル履歴やOneDriveの自動バックアップ設定を活用しましょう。
手間なくバックアップが実行されるようにしましょう。
バックアップ先の管理
外付けHDDを使用する場合。
容量に余裕があるか、長期間使用していないかなどを定期的に確認します。
故障や劣化のリスクもあるため、複数の外付けHDDを使い回すのも良いでしょう。
クラウドストレージを利用する場合は、利用規約やセキュリティ体制を確認します。
適切なセキュリティ対策(2段階認証など)を行うことが重要です。
復元テストの実施
バックアップは、いざという時に復元できなければ意味がありません。
定期的に、ごく一部のファイルでも良いので、バックアップからの復元テストを行ってみましょう。
これにより、バックアップが正常に機能していることを確認できます。
クリーンインストールやPC買い替え前の最終確認
Windows 11のクリーンインストール
新しいパソコンへの買い替え
を検討している場合。
必ず作業前に最新かつ完全なバックアップを取りましょう。
特にシステムイメージバックアップが推奨されます。
バックアップしたデータの復元方法(簡潔に)
バックアップの真価は、いざという時に復元できるかにあります。
ここでは、主なバックアップ方法からの復元について簡潔に説明します。
システムイメージからの復元
PCが起動しない場合でも、Windows 11の回復環境(起動オプション)からシステムイメージを選択します。
外付けHDDなどから復元することが可能です。
これにより、バックアップした時点のパソコンの状態に戻すことができます。
ファイル履歴からの復元
ファイル履歴を設定しているドライブが接続された状態で、エクスプローラーから目的のファイルやフォルダーを右クリックします。
「ファイル履歴から以前のバージョンを復元」を選択することで、過去のバージョンに戻すことができます。
OneDriveからのダウンロード
OneDriveにバックアップしたファイルは、インターネット環境があれば、他のPCやスマートフォンからOneDriveのウェブサイトにアクセスしてダウンロードしたり、新しいPCでOneDriveアプリをセットアップして同期したりすることで復元できます。
具体的な復元手順は、各バックアップ方法や状況によって異なりますが、基本的な考え方は上記のとおりです。
Windows 11のバックアップで安心を手に入れよう
- 大切なデータを失うリスクは常に存在します。
- Windows 11には、「システムイメージの作成」や「ファイル履歴」といった標準機能があり、外付けHDDなどを利用して手軽にバックアップが可能です。
- OneDriveを活用すれば、自動バックアップで大切なデータをクラウドに同期し、どこからでもアクセスできる利便性も得られます。
- より高度な機能が必要な場合は、サードパーティ製のバックアップソフトも選択肢になります。
- 「3-2-1ルール」や定期的なバックアップ、復元テストといったベストプラクティスを守ることで、より確実なデータ保護が実現できます。
Windows 11のバックアップは、決して難しい作業ではありません。
この記事でご紹介した設定方法を参考に、あなたのパソコンと大切なデータを守るためのバックアップをぜひ実行してください。
それこそが、PCを安心して使い続けるための最良のデータ保護対策となるでしょう。
よくある質問 (FAQ)
Q: バックアップには何が必要ですか?
A: 主にバックアップを保存するためのストレージが必要です。
- USB接続の外付けHDD
- 大容量のUSBメモリ
が一般的です。
クラウドストレージ(OneDriveなど)を利用する場合は、インターネット接続と十分な容量のあるクラウドサービスのアカウントがあれば、物理的な外付けHDDは必須ではありません。
Q: バックアップはどのくらいの頻度で行うべきですか?
A: 大切なデータの更新頻度によりますが、理想的には毎日行うのが望ましいです。
それが難しい場合でも、週に一度、または重要なファイルを更新した直後には必ず行うようにしましょう。
ファイル履歴やOneDriveのような自動バックアップ設定ができる機能を使えば、意識せずに定期的なバックアップが可能です。
Q: バックアップにかかる時間はどれくらいですか?
A: 初回バックアップは、
- PC内のデータ量
- バックアップ先のストレージ速度
- 接続方法(USB2.0かUSB3.0かなど)
によって大きく異なりますが、数時間かかることもあります。
2回目以降のバックアップ(増分バックアップなど)であれば、変更されたデータのみのバックアップとなるため、比較的短時間で完了します。
Q: バックアップしたデータは安全に保管できますか?
A: はい、適切に管理すれば安全に保管できます。
外付けHDDの場合は、物理的な衝撃や水濡れに注意し、大切なデータが入っていることを明確にして保管しましょう。
クラウドストレージを利用する場合は、強力なパスワード設定や2段階認証の有効化など、アカウントのセキュリティ対策を徹底することが重要です。
Q: PCを初期化する前にバックアップは必要ですか?
A: はい、必須です。PCを初期化すると、すべてのデータや設定が工場出荷時の状態に戻ってしまい、保存されていた大切なデータは全て消去されます。
初期化やクリーンインストールを行う前には、必ず必要なデータのバックアップをとりましょう。
可能であればシステムイメージバックアップも作成しておくことを強く推奨します。