VLC Media Playerの使い方ガイド – 基本の再生方法から便利機能まで網羅!
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動画ファイルや音楽ファイルを再生したいけど、Windows標準の「メディアプレイヤー」やMac標準の「QuickTime Player」では再生できない形式があって困った経験はありませんか?
そんな時に頼りになるのが、多機能ながら完全無料で利用できるメディアプレイヤー「VLC Media Player」です!
VLC Media Playerは、非常に多くのファイル形式に対応しており、「ほとんど全ての動画や音楽を再生できる万能プレイヤー」として世界中で愛用されています。
「よし、VLCを使ってみよう!」と思ってダウンロードしたものの、いざ目の前にVLCの画面を出すと、
「どうやって動画を再生するの?」 「DVDは見られるの?」 「字幕ってどうやって出すんだっけ?」 「倍速再生ってできるのかな?」
といった疑問が出てくる方もいるかもしれません。
この記事は、まさに「vlc media player 使い方」を知りたいと思っているあなたのために作成しました。
- VLC Media Playerの基本的な使い方
- 知っておくと便利な機能
までを網羅した完全解説ガイドです。
ファイルの再生方法
「DVD 再生」
「ブルーレイ 再生」
「字幕 表示」
「倍速再生」
「プレイリスト作成」
といったよく使われる機能。
さらには「変換 方法」や「録画方法」といった応用的な機能まで、ステップ・バイ・ステップで分かりやすく解説していきます。
この記事を読めば、あなたもVLC Media Playerを自由自在に使いこなし、快適な動画・音楽ライフを送れるようになるはずです!
さあ、一緒にVLC Media Playerの便利な使い方をマスターしましょう!
VLC Media Playerとは?なぜ人気なの?
VLC Media Player(通称VLC)は、非営利団体であるVideoLANプロジェクトによって開発されています。
無料かつオープンソースのメディアプレイヤーです。
- Windows
- macOS
- Linux
- Android
- iOS
など、様々なOSに対応しています。
VLCの最大の魅力は、その再生対応形式の豊富さにあります。
- MP4
- AVI
- MKV
といった主要な動画形式だけではありません。
- WMV
- FLV
- WebM
など様々な形式。
さらに
- MP3
- AAC
- FLAC
- WAV
といった音声形式。
そして
- ISOイメージファイル
- DVD
- ブルーレイ
- CD
- ネットワークストリーム
など、文字通り「ほとんど全ての」メディアファイルをこれ一つで再生できてしまいます。
他のプレイヤーで再生できなかったファイルも、VLCなら再生できた!という経験がある方も多いのではないでしょうか。
余計なコーデックパックをインストールする必要がない手軽さも人気の理由です。
VLC Media Playerのダウンロードとインストール(初めての方へ)
(※既にインストール済みの方も多いため、このセクションは簡潔に留めます。
「ダウンロード方法」「インストール方法」について、より詳しい情報を求めているユーザー向けに、別の記事で詳細に解説しております。
【公式から安全に】VLC Media Player ダウンロード&インストール方法 – Windows/Mac/無料徹底解説!
VLC Media Playerは、以下の公式サイトからダウンロードできます。
- VLC Media Player 公式サイト: http://googleusercontent.com/videolan.org/vlc/
サイトにアクセスします。
お使いのOSに合ったバージョンをダウンロードしてください。
ダウンロードしたファイルをダブルクリックしてインストーラーを起動します。
画面の指示に従って進めればインストールは完了です。
特に難しい設定はありません。
VLC Media Playerの基本的な再生方法
VLC Media Playerの最も基本的な使い方、「再生方法」を解説します。
方法1: ファイルをドラッグ&ドロップする
これが一番簡単でよく使う方法です。
- 再生したい動画や音楽ファイルが保存されているフォルダを開きます。
- VLC Media Playerのウィンドウを開きます。
- 再生したいファイルを、開いているVLC Media Playerのウィンドウ上にドラッグ&ドロップします。
- ファイルが自動的に再生されます。
方法2: VLCのメニューからファイルを開く
複数のファイルを選択して開きたい場合などに便利な方法です。
- VLC Media Playerを起動します。
- 画面左上の「メディア(M)」メニューをクリックします。
- 表示されたメニューから「ファイルを開く(O)…」を選択します。
- ファイル選択ウィンドウが表示されるので、再生したいファイルを選択し、「開く」ボタンをクリックします。Ctrlキー(Macの場合はCommandキー)を押しながら複数のファイルを選択することも可能です。
方法3: VLCのメニューからフォルダを開く
フォルダ内の動画や音楽ファイルをまとめて再生したい場合に便利です。
- VLC Media Playerを起動します。
- 画面左上の「メディア(M)」メニューをクリックします。
- 表示されたメニューから「フォルダを開く(F)…」を選択します。
- フォルダ選択ウィンドウが表示されるので、再生したいファイルが入っているフォルダを選択し、「フォルダの選択」ボタンをクリックします。
- 選択したフォルダ内のメディアファイルがVLCのプレイリストに追加され、自動的に再生が開始されます。
VLC Media Playerの再生コントロール
再生中に使う基本的な操作ボタンや便利なキーボードショートカットを解説します。
「コントローラー」の使い方を覚えましょう。
基本的な操作ボタン
VLC Media Playerのウィンドウ下部には、再生コントロールボタンが表示されています。
- 一時停止 / 再生: 再生中にクリックすると一時停止、一時停止中にもう一度クリックすると再生を再開します。
- 停止: 再生を完全に停止し、先頭に戻ります。
- 前の項目 / 次の項目: プレイリストで再生している場合に、前後のファイルにスキップします。
- シークバー: 再生位置をマウスでドラッグして移動できます。
- 音量スライダー: 音量を調整します。スピーカーアイコンをクリックするとミュート/ミュート解除できます。
- 全画面表示: 全画面表示に切り替えます。もう一度クリックするか、Escキーで解除できます。
覚えておきたいキーボードショートカット
よく使う操作はキーボードショートカットを使うと素早く行えます。
- スペースキー: 一時停止 / 再生
- F: 全画面表示 / 解除
- M: ミュート / ミュート解除
- 矢印キー (← / →): 巻き戻し / 早送り (通常10秒)
- Ctrl + 矢印キー (← / →): 細かい巻き戻し / 早送り (通常1秒)
- Shift + 矢印キー (← / →): 大きな巻き戻し / 早送り (通常1分)
- Ctrl + ↓ / ↑: 音量を下げる / 上げる
- Ctrl + N: ネットワークストリームを開く
- Ctrl + H: 字幕トラックを非表示にする
様々な種類のメディアを再生する
VLC Media Playerは、単なるファイル再生だけでなく、様々なメディアに対応しています。
DVDやブルーレイを再生する
物理的なディスクやISOイメージファイルもVLCで再生できます。
「DVD再生」「ブルーレイ再生」の方法です。
- 再生したいDVDやブルーレイディスクをPCのドライブに入れます。
- VLC Media Playerを起動します。
- 「メディア(M)」メニューから「ディスクを開く(D)…」を選択します。
- ディスクを開くウィンドウが表示されます。「ディスクの種類」で「DVD」または「Blu-ray」が選択されていることを確認します。
- 「ディスクデバイス」が正しく認識されているか確認し、「再生」ボタンをクリックします。
- ディスクのメニュー画面が表示されたり、本編が再生されたりします。
(注: ブルーレイ再生は、技術的な制約により、一部の新しいタイトルの再生には対応していない場合や、追加設定が必要な場合があります。)
ネットワーク上のストリームを再生する
インターネット上の動画や音声のストリームを直接再生することも可能です。
「ネットワークストリーム」の再生方法です。
- VLC Media Playerを起動します。
- 「メディア(M)」メニューから「ネットワークストリームを開く(N)…」を選択します。
- URLを入力するウィンドウが表示されるので、再生したいストリームのURL(YouTubeの動画URLなど)を貼り付け、「再生」ボタンをクリックします。
オーディオCDやその他のメディア
- オーディオCDの再生
- キャプチャデバイスからの映像入力
など、様々なソースに対応しています。
「メディア」メニューから、それぞれの項目を選択して設定してください。
知っておくと便利な再生機能
VLC Media Playerには、より快適にメディアを視聴するための便利な機能がたくさんあります。
字幕を表示・調整する
- 動画ファイルに字幕が含まれている場合
- 別途字幕ファイル(.srt, .assなど)がある場合
に便利です。
「字幕表示」の方法です。
- 動画を再生中に、画面上部の「字幕(B)」メニューをクリックします。
- 表示したい字幕トラックを選択するか、「字幕ファイルをファイルを開く(S)…」から別途ダウンロードした字幕ファイルを指定します。
- 字幕が表示されます。
- 「字幕」メニューの「字幕の同期(Y)」からは、表示タイミングがずれている字幕のタイミングを調整することも可能です(「字幕の同期トラック調整」ウィンドウで +/- ボタンを使用)。
再生速度を変更する(倍速再生など)
動画を早送りしたり、スローモーションで見たりしたい場合に便利です。「倍速再生」の方法です。
- 動画を再生中に、画面上部の「再生(P)」メニューをクリックします。
- 「再生速度(P)」にカーソルを合わせると、標準(1.00x)以外の速度(速く、より速く、遅く、より遅くなど)を選択できます。
- または、キーボードショートカットの
]
キーで速く、[
キーで遅く、=
キーで標準速度に戻すことも可能です。
リピート再生(繰り返し再生)を設定する
特定の動画や音楽を繰り返し再生したい場合に便利です。「リピート再生」の設定方法です。
- VLC Media Playerのウィンドウ下部にあるコントロールボタンの右側にある、ループアイコンをクリックします。
- クリックするごとに、以下のモードが切り替わります。
- アイコン表示なし: リピートなし
- アイコンが一つ点灯: 現在再生中の項目をリピート
- アイコンが二つ点灯: プレイリスト全体をリピート
プレイリストを作成して管理する
複数の動画や音楽ファイルをまとめて管理し、連続再生したい場合はプレイリスト機能が便利です。
「プレイリスト 作成」の方法です。
- VLC Media Playerを起動します。
- 画面上部の「表示(V)」メニューから「プレイリスト(P)」を選択します。
- VLCウィンドウの右側または別ウィンドウでプレイリストパネルが表示されます。
- プレイリストにファイルを追加するには、ファイルをプレイリストパネルにドラッグ&ドロップするか、「メディア(M)」メニューから「ファイルを開く(O)…」や「フォルダを開く(F)…」を選びます。
- プレイリスト内のファイルの順番は、ドラッグ&ドロップで自由に入れ替えられます。
- 作成したプレイリストは、プレイリストパネル下部の保存ボタンから
.xspf
形式などで保存できます。次回以降は「メディア(M)」メニューの「プレイリストを開く(L)…」から読み込めます。
VLC Media Playerの応用的な使い方
VLC Media Playerは、再生するだけでなく、ファイルの「変換」や「録画」といった強力な機能も備えています。
動画・音楽ファイルを変換する
ある形式のファイルを別の形式に変換したい場合に、VLCをエンコーダーとして利用できます。「変換方法」です。
- VLC Media Playerを起動します。
- 「メディア(M)」メニューから「変換 / 保存(C)…」を選択します。
- 「ファイル」タブが開いていることを確認し、「+追加(A)…」ボタンをクリックして変換したいファイルを選択します。
- 「変換 / 保存(C)」ボタンをクリックします。
- 変換設定ウィンドウが表示されます。
- 「プロファイル」のプルダウンメニューから、変換したい形式(例: Video – H.264 + MP3 (MP4) など)を選択します。詳細な設定をしたい場合は、プロファイルの横にある工具アイコンをクリックします。
- 「出力ファイル」の「参照(R)」ボタンをクリックし、変換後のファイルの保存場所とファイル名を指定します。
- 「開始(S)」ボタンをクリックすると変換が始まります。変換中はメインウィンドウのシークバーが進捗を表示します。
再生中の動画を録画する
再生している動画の一部を録画して保存することができます。
「録画方法」です。
- VLC Media Playerで録画したい動画を再生します。
- 録画ボタンを表示させるため、画面上部の「表示(V)」メニューから「拡張設定(A)」を選択します。
- 再生コントロールボタンの上に、いくつか追加のボタンが表示されます。その中にある丸い赤い録画ボタンを探します。
- 録画を開始したい場所で録画ボタンをクリックします。
- 録画を終了したい場所でもう一度録画ボタンをクリックします。
- 録画されたファイルは、通常、WindowsのビデオフォルダやMacのムービーフォルダに自動的に保存されます。
VLC Media Playerでよくある問題と対処法
VLC Media Playerは安定していますが、時々問題が発生することもあります。
よくあるケースとその対処法です。
音ズレが発生する
「音ズレ」は、ファイルの問題やPCの処理落ちなどが原因で発生することがあります。
「ツール(T)」メニューから「同期トラック調整(Y)」を選択します。
ここで、映像より音声が早い/遅い、字幕が早い/遅いといった調整をミリ秒単位で行うことができます。
簡単な音ズレであれば、
- キーボードショートカットの
K
またはJ
キー(音声の遅延/早める) H
またはG
キー(字幕の遅延/早める)でも調整可能です。
PCの負荷が高い場合。
他のアプリケーションを閉じる
VLCの設定でキャッシュを増やす
ことも試せます。(ツール -> 設定 -> 入力/コーデック)
特定のファイルが再生できない、エラーが出る
非常に稀ですが、
- ファイルが破損している
- VLCが対応していないごく特殊な形式の場合
があります。
別のプレイヤーで試してみるのも良いでしょう。
ファイル自体に問題がないか確認しましょう。
再生中に映像がカクつく、途切れる
- PCのスペックが不足している
- またはバックグラウンドで他の重い処理が動いている
可能性があります。
PCへの負荷を減らしたり、VLCの設定でデコーダーの設定を変更したりすることで改善する場合があります。
(ツール -> 設定 -> 入力/コーデック)
スマホでもVLCを使おう!
VLC Media PlayerはPCだけでなく、iOS版、Android版のアプリも提供されています。
「スマホでの使い方」も基本はPC版と似ています。
スマホ版VLCアプリを使えば、
PCからWi-Fi経由でファイルを転送する
クラウドストレージと連携する
など、様々な形式の動画や音楽をスマホで手軽に楽しめます。
PC版と同様に無料です。
App StoreまたはGoogle Playストアで「VLC」と検索してインストールしてみてください。
VLC Media Playerを使いこなそう!
「使い方」を知りたいと思っていた方も、これで自信を持ってVLCを使い始められるはずです。
- ファイルはドラッグ&ドロップか「メディア」メニューから開く
- DVD/ブルーレイは「メディア」>「ディスクを開く」
- 字幕や倍速再生は「字幕」「再生」メニューから
- プレイリストは「表示」メニューで表示
まずはこれらの基本操作から試してみてください。
VLC Media Playerは、あなたが持っているほとんど全てのメディアファイルを再生してくれる、非常に強力で便利なツールです。
この記事で紹介した機能を活用して、あなたの動画・音楽ライフをさらに豊かなものにしてください!
よくある質問 (FAQ)
Q: VLC Media Playerは安全ですか?
A: はい、VLC Media Playerは長年開発が続けられています。
セキュリティ上の問題も迅速に修正されています。
公式サイトからダウンロードすれば安全に利用できます。
Q: VLC Media Playerで4Kや8Kの動画は再生できますか?
A: はい、VLC Media Player自体は4Kや8Kといった高解像度動画の再生に対応しています。
ただし、スムーズに再生できるかどうかは、お使いのPCのCPUやグラフィックボードといったハードウェアの性能に大きく依存します。
Q: VLC Media Playerの見た目(スキン)を変更できますか?
A: はい、VLCはスキンの変更に対応しています。
「ツール(T)」メニュー > 「設定(E)」 > 「インターフェイス」タブを開き、「カスタマイズ可能な外観を使用」にチェックを入れると、スキンの設定ができるようになります。
公式サイトなどで配布されているスキンを適用可能です。
Q: VLC Media Playerで特定の場面を繰り返し再生したいのですが?
A: ループ機能はプレイリスト全体または単一項目のみです。
しかし、特定の範囲(A-B区間)を繰り返し再生したい場合は、「表示(V)」メニューから「拡張設定(A)」を表示させます。
表示されるコントロールボタンの中にある「A-Bループ」ボタンを利用します。
開始地点で一度クリック
終了地点で再度クリック。
すると、その区間が繰り返し再生されます。
解除する場合はもう一度クリックします。