ワイヤーフレームとは?Web制作の基本設計図を解説
- 公開日:
WebサイトやWebアプリを制作する際には、ワイヤーフレームと呼ばれる設計図を作成します。
ワイヤーフレームは、Webページのレイアウトやコンテンツの配置を示すシンプルな図です。
今回の記事では、
- ワイヤーフレームとは何か
- ワイヤーフレームの役割
- ワイヤーフレームの作り方
- ワイヤーフレーム作成時の注意点
- ワイヤーフレーム作成におすすめのツール
について解説します。
ワイヤーフレームとは
ワイヤーフレームとは、Webページのレイアウトやコンテンツの配置を示すシンプルな図です。
ワイヤーフレームは、HTMLやCSS、JavaScriptなどのコーディングを行う前に、Webページの全体像を把握するために作成します。
ワイヤーフレームの要素
ワイヤーフレームは、以下の3つの要素で構成されます。
- レイアウト:Webページの構造や配置
- コンテンツ:Webページに表示する情報
- リンク:Webページ間のリンク
ワイヤーフレームの役割
ワイヤーフレームには、以下の3つの役割があります。
Webページの全体像を把握する
ワイヤーフレームを作成することで、Webページの全体像を把握することができます。
ワイヤーフレームを見れば、Webページのレイアウトやコンテンツの配置がわかります。
制作の方向性が定まります。
関係者との意思疎通を図る
ワイヤーフレームは、クライアントやデザイナー、エンジニアなどの関係者との意思疎通を図る際にも役立ちます。
ワイヤーフレームを見れば、関係者はWebページの全体像を共有することができます。
制作の方向性を一致させることができます。
制作コストや工数を削減する
ワイヤーフレームを作成することで、制作コストや工数を削減することができます。
ワイヤーフレームがあれば、コーディング前にWebページの全体像を検証することができます。
そのため、コーディング後に大幅な修正が必要になることを防ぐことができます。
ワイヤーフレームの作り方
ワイヤーフレームの作り方は、以下の5つのステップに分けられます。
目的やターゲットを明確にする
ワイヤーフレームを作成する前に、Webページの目的やターゲットを明確にします。
目的やターゲットが明確になっていないと、Webページの全体像を把握することができません。
ペルソナを設定をする
ターゲットユーザーを具体的にイメージするために、ペルソナを設定します。
ペルソナを設定することで、ターゲットユーザーがどのようなWebページを求めているのかを理解することができます。
しかし、ペルソナ設計は考え方が古いとも言われています。
トレンドを意識するようなクライアントの場合、あまりおすすめしません。
競合サイトを分析する
競合サイトを分析することで、業界のトレンドやユーザーのニーズを把握することができます。
競合サイトを分析することで、自社のWebページをどのように差別化していくのかを検討することができます。
ラフスケッチを描く
ワイヤーフレームのレイアウトやコンテンツの配置をラフスケッチに描きます。
ラフスケッチを描くことで、頭の中で考えていたアイデアを可視化することができます。
ワイヤーフレームを作成する
ラフスケッチをもとにして、ワイヤーフレームを作成します。
ワイヤーフレームを作成する際には、以下のポイントを押さえておきましょう。
- シンプルな図で表現する
- コンテンツの配置を具体的に示す
- リンクを明確にする
ワイヤーフレーム作成時の注意点
ワイヤーフレーム作成時には、以下の点に注意しましょう。
目的やターゲットに合わせる
ワイヤーフレームは、Webページの目的やターゲットに合わせて作成する必要があります。
目的やターゲットに合っていないワイヤーフレームでは、Webページの成功につながりません。
ユーザーの視点に立つ
ワイヤーフレームは、ユーザーの視点に立って作成する必要があります。
ユーザーにとって使いやすいWebページを実現するために、ユーザーの視点に立って考えましょう。
柔軟に修正する
ワイヤーフレームは、必要に応じて柔軟に修正しましょう。
ワイヤーフレームは、Webページの全体像を検証するためのツールです。
そのため、必要に応じて修正することで、より良いWebページを実現することができます。
ワイヤーフレーム作成におすすめのツール
ワイヤーフレーム作成におすすめのツールは、以下のとおりです。
- Adobe XD
- Figma
Adobe XD
Adobe XDは、Adobeが開発したワイヤーフレーム作成ツールです。
WebサイトやWebアプリのデザインやプロトタイプ作成に幅広く利用できます。
Adobe XDの特徴は、以下のとおりです。
- 直感的な操作性
- 豊富な機能
- コラボレーション機能
Adobe XDは、直感的な操作性で、初心者でも簡単にワイヤーフレームを作成することができます。
また、豊富な機能が搭載されています。
WebサイトやWebアプリのデザインやプロトタイプ作成に必要な機能をすべて備えています。
さらに、コラボレーション機能が搭載されています。
複数人で同時にワイヤーフレームを作成することができます。
Figma
Figmaは、ロシアのスタートアップ企業Figmaが開発したワイヤーフレーム作成ツールです。
WebサイトやWebアプリのデザインやプロトタイプ作成に幅広く利用できます。
Figmaの特徴は、以下のとおりです。
- クラウドベース
- 豊富な機能
- コラボレーション機能
Figmaは、クラウドベースで提供されており、どこからでもアクセスしてワイヤーフレームを作成することができます。
また、豊富な機能が搭載されています。
WebサイトやWebアプリのデザインやプロトタイプ作成に必要な機能をすべて備えています。
さらに、コラボレーション機能が搭載されています。
複数人で同時にワイヤーフレームを作成することができます。
どちらのツールがおすすめか
Adobe XDとFigmaは、どちらも優れたワイヤーフレーム作成ツールです。
どちらのツールがおすすめかは、以下の点を考慮して決めるとよいでしょう。
- 使用したいソフトウェア
- 予算
- チームでの利用
Adobe XDは、Adobe Creative Cloudの一部として提供されています。
他のAdobe製品との連携が可能です。
また、月額制のプランが用意されています。
予算に合わせてプランを選ぶことができます。チームでの利用も可能です。
Figmaは、クラウドベースで提供されています。
無料で利用することができます。
また、チームでの利用も可能です。
もし、Adobe製品をすでに使用している場合は、Adobe XDがおすすめです。
また、チームでの利用を検討している場合は、Figmaがおすすめです。